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No.159.H25.08/07
インテリア

インパネ


 ダッシュボード

  • ダッシュボードはひび割れます。原因は経年劣化ではなく紫外線や急激な温度変化です。直射日光を当てないようにしましょう。
  • ダッシュ新品部品約61万5千円+税、交換工賃10万弱ですから大事にしましょう(2004年9月調査)
  • アメリカの通販で売っている樹脂製のダッシュボードに被せるカバーは取り付け方や温度などの変化で歪んだり浮いたりします。
    まだカーペット状のダッシュボードカバーの方が安い分だけ後悔しないかも?
  • ダッシュボードに革を貼る方法もあります。根気があれば自動車用の革を買ってD.Y.I.で貼るのも可能です。過去ログなど参照。

  • 931は運転席左側の外気噴出し口にトラストの46φのブースト計がジャストフィット。

  • 951、944B以降のタイプはインパネのハザードスイッチなどの押さえが劣化し折れて中にめり込んだりします。
    トリムスイッチパネル 944 552 436 00 約5000円
  • 時計やライト関係のスイッチには照明やランプがついています。シガーライターの絵は光りません。
    944B以降のヘッドライトスイッチの電球も切れてる方多いのでは?時計のバックランプも。

 メーター/照明

  • スピードメーターは3眼の924と924Sが260km/h白文字、931が緑文字、944が黄文字
    944B、'86-951、S、S2が270km/h
    '87年以降の951と968が300km/hスケールです。

  • 実は924系のメーターは全車透過照明ではなく、光を当てています。電球なので調光出来ます。
    明るさを可変させる調光ボリュームが全車付いています。絞っていないか確認。
  • メーターは文字盤を作って貼ればホワイトメーターも作れますし、少し明るくなるかも。

  • 944B以降のメーターは2Wです。しかし、5Wを入れると切れるので3.4W位が良いようです。ウェッジ球3個。
  • 電球をLED式の玉に交換しても導光板が電球の正面ではなく下側にあるため直接当たらず明るくなりません。
    電球が入る場所のドーム場の部分内側にアルミテープを貼ると少し明るくなるかも。
  • 導光板のメッキが薄くなって透けてきている物は暗いです。
  • メッキの薄くなった導光板は、メッキを無視してコンパウンドでツルツルに磨き上げると明るくなります。

  • 944B以降のメーターのウォーニングランプは時計のバックランプと同じソケット付きと思います。

  • 951のメーターAssyを944S2に付けてもとりあえず動作します。もちろんブースト計は動きません。
  • スピードメーターだけ交換も可能ですから、マイルをキロに、270km/hを300km/hにも可能と思われます。
    944B以降のアメリカ仕様に日本仕様のメーターAssyを入れるとワーニング等が点灯してしまいます。
    944B/951のUS並行車は、メーターAssyが付いていないとエンジンかからないという話があります。
    D車のS2と968CSはメーターAssyが無くてもエンジン掛かるそうです。

  • 944B以降は、メーターAssyを外すのに、ステアリングも外します。
    968等、エアバック付きの場合、外す前にバッテリー端子を外し、ブレーキを踏み、放電させてからになります。
    −−−−−ステアリングの外し方はステアリング編を参考に

  • 3眼メーターの924/944Aは独立しているのでタコメーターとスピードメーターの位置を交換できます(ワイヤー取り回しに注意)。
  • ユウキの924CSのタコメーターはレッドゾーンにも数字を入れて8まで振る改造を日本計器サービスで行いました。

  • 海外では944B以降のタイプのメーターに4つのメッキリングを取り付けてドレスアップさせる部品が売っています。

  • メーターやウォーニングの読み方は別のページにあります。
    −−−−−メーターの読み方
    メーター画像集にメーターばらしの画像

 明るくする

 積算計/トリップ

  • 944B/951以降のトリップのリセットボタンはエアベント・センタの隣(メーター側)の部分です。
    まるでルーバーの一部のごとく目立ちません。
    キーONの時に押してリセットです。中のマイクロスイッチを間接的に押す構造です。中でスイッチ位置がずれて作動不良もあります。
  • 走行中にボタンを押すと壊れる事がありますので注意です。

  • スピードメーターの積算計/トリップが結構壊れます。特に944B以降。
    モーターやICの破損もあり得ますが、劣化による歯車の歯欠けが一番多いはずです。
    1つのモーターで積算計とトリップメーター両方を動かすので1段目が壊れると両方動かなくなります。

  • 944B以降の場合、おそらくモーターのウォームギアと組んでいる大小二重になった飴色の平歯車が壊れるのでしょう。
    944S2の歯車は20×23歯(外側20歯が斜め”はす歯”)でしたが、年式やモデル、アメ並で違う事があるようなので現車確認を。

  • 968[944.641.951.22] VDO製の場合、分解は向かって右のモーターマウントの+ビス2個を外して持ち上げるだけです。
    画像ので割れていたのは遊星歯車でした。成形平歯車:モジュール不明、歯数15、歯崎円直径約6.8mm、全長約3.3mm、歯端1.8mm、段付き穴、
    964,993も同じかも?
  • 968のトリップメーター白地(100m)のドラムはカクッカクッと回る(944はジーっと回る)

  • 951のスピードメーター(単体)が約10万円?968が7万円?(2003年)らしいので歯車破損ならディーラー以外で修理しましょう。
  • メーター屋(日本計器サービス等)で歯車交換(距離も指定できるかも?)の場合、メーターAssyを外して送り、代引きで送り返してもらいます。
    −−−−−メーター画像集にメーターばらしの画像
  • 海外通販では歯車だけも販売しています。交換作業はそんなに難しくありません。
    ただし、歯車には英国・米国マイル用と、本国・日本キロ用があるようですので注意です。
    特にParagon ProductsのHPのはHP記述が間違っているので購入を避けましょう。
    Odometer Gear Replacementに歯数を指定して注文が良いのでは。
  • マイル用と、キロ用で同じ歯車と言う話も(951)。基盤に「Mile」「km」と表記があったそうです。
  • 国内福島県でもVDO用歯車販売している会社があります。
    メーター修理がメインみたいです。
    −−−−−GOOD SPEED
  • 最近は車検の際に距離を記録するのでメーター交換には注意がいるのかも?

 車速パルス

  • 車速パルスの取り出し方は電装系ページオーディオの項に詳細は書いてあります。

  • 3眼メーターの924/944Aはスピードメーターが電気式ではなく、左前輪からケーブルが繋がっています。
  • 944B〜S2はミッションにスピードセンサーが在ります。
  • 968はABSのセンサーから取ります。ですからパルスが欲しい場合、メーター裏ではなくDMEからになります。

  • 951/S2などのメーターに行く信号の内、車速信号はBコネクターの青地に赤のライン14番の配線がそれです。
    エンジン回転数信号はBコネクタの3番がそれらしい。

 速度誤差と車検

  • 924/944A/924Sはフロントにスピードセンサーがある後輪駆動車です。
    昔は検査出来なくてフリーパスでしたが今は4駆用ラインがあるので測定出来ます。
  • 困った事に結構スピードメーターに誤差があります。
  • 924Sの場合、2速で2800rpm前後が40Km/hです。オーナーズマニュアルにトランスミッションダイヤグラムが載っています。


 944S2&968メーターの外し方

  1. まず、ステアリングを外します。24mmソケット使用。
  2. メーターカバー&吹き出し口を外します。メーター上部(内側)3カ所は短いスタビドライバー+で外します。
  3. メーター下部2カ所と吹き出し口3カ所は普通のプラスドライバー2番で外します。
  4. (エアバッグ付き968の場合、ここでステアリングコラムカバーを外します)
  5. メーターカバー&吹き出し口を外すとメーターAssyが見えます。4カ所のネジをプラスドライバー2番で外します。
  6. 3つのコネクターは爪でロックされていますので、レバーを開いて解除し外します。

  7. 外したメーターAssyの裏側に周辺が六角形の+ネジが9本あり、これを外すと真ん中から割れます。
  8. スピードメーターは裏側のマイナスネジ4本を外します。底に基盤があり4つの端子が刺さっています、基盤を引き抜きます。
  9. タコメーターはマイナスネジと7mmナットを外します。
  10. 両脇のコンビメーターは7mmナットを外して黒い樹脂製のコネクター?を引き抜き外します。

ステアリング

パワステ関係は、足回り になります。


 ステアリング

  • 924のステアリングはセンターが下方にオフセットしています。回すと偏心して変です。
  • 924系は968まで全車チルト機構は採用されずダイレクトです。

  • 968CSや964カレラRSのクラブスポーツタイプのステアリングは人気があって純正以外でも売っていました。
    同じアティベでも握りの部分にPORSCHEのエンボスの有無がある。一枚革で出来てるかどうかの違いも。

  • 924CSの4本スポーク梯子型はセンター位置が20cm:16cm位の割合で下側にオフセットしています。
    944Bの4本スポーク梯子型はセンター位置が2cm位下側にオフセットしています。
    924TURBOの4本スポーク梯子型は楕円なんじゃないかと言うくらい凄かった(重ステだから?)
    944S2の4本スポーク梯子型は約2.2kgの重量。
    968のエアバッグ付きは約4kgの重量。

  • 1987 PRICE LIST によると、380m/mが標準でM431オプション363m/mレザーステアリングがありました。
  • 944S2などの日本仕様のディーラー車は小径オプションが標準だったようです。
  • 体型によってはステアリングが遠すぎる場合があります。M018オプション(944.347.084.09等)のボスが30mm延長されたステアリングが存在します。

  • ステアリングもシフトノブもそろそろすり切れてる車多いかな?海外通販でリペアキット売ってます。
    メーカーによっては針と糸も付いていたり。でもホーンパッドの分は無いようです。

 4本はしご型ステアリングの外し方

  • ステアリング(951などの4本はしご型)の外し方は、ホーンパッドの両脇を持って引っ張っぱて外します。
    3つの樽型のプラ部品に引っかかりが付いているのですが、これは壊しても単品で部品があります。
  • ナットを回すソケットのサイズは24mmです(931/924S/944S2/968/968CS,他もたぶんそう)。
    シャフトのナットをゆるめて(外さず残す)、引っ張ります。
  • 元に戻す場合はまず端子を繋ぎます。3つの樽型のプラ部品の凸凹が2段あるのでパッドをバキバキッと押します。1段目だとホーンが鳴りません。
    50Nm

 エアバッグ付きステアリングの外し方

  • 968等のエアバッグ付きは、そのまま脱着すると!マーク警告灯が点いたままになります。
    バッテリー端子を外して作業しただけでは戻した後で警告灯が点いてしまう事があります。
    バッテリー端子を外し、ブレーキを踏むか室内灯点けるかで残留電気を放電させ、更に10分程度してからなら外せば大丈夫かも? 

  • 警告灯を消すには、ディーラーや専門工場でツールをグローブボックス裏のコネクターに挿してリセットさせます。
    このツールは'90年?頃からのダイアグノーシス(故障診断)のツールと同じだと思います。
  • 端子を外し、放電させてから、ステアリング両側面のトルクスネジを外します。4mmのヘックスでも上手く行けば代用できるかも。
    エアバッグのパッド部分を引っ張り出します。
    シャフトのナットは24mmで他と同じです。

  • エアバッグ付きの車両のステアリングをエアバック無しに改造する事は可能です。
  • エアバッグキャンセラーの代わりに2.5Ωの抵抗を繋げても警告灯を出さずに済むようです。
    エアバッグコンタクトユニットを外し、エアバック無しの車と同じコラムレバーの状態にし、ホーン接点の部品を入手して取り付けます。
    やり方は964後期型と似た感じ。任意保険でエアバック付き割引などがある場合は注意してください。

 ステアリングボス

  • 924,924S、944Aのステアリングボスは当時のアウディーや初期のゴルフと同じです。VWにポルシェハンドルが付けられる?!
  • 3眼メーター車(924,924S,944A)のステアリングを社外のにした場合ステアリングが股に当たる場合があります。
    ステアリングボスにスペーサーを入れて延長すると回避できる場合があります。
    元々純正よりMOMOのボスの方が短いようなので10mm位のスペーサーは必要と思われます。
    メーターも読みにくくなる場合がありますがタコとスピードの位置を交換してタコを真ん中にする手もあります。
    924/944Aのと951/968とかのを逆に使うとショートするらしいです。

  • 944B、951、968CSはエアバッグの無い964前期型と同じです。

  • 968はエアバッグ付きなので、エアバッグの配線もあり、コラムレバーとステアリングボスとの間にエアバッグコンタクトユニットが挟まっている感じです。

  • MOMO 社のボスにはPORSCHEホーンボタンが付属するはずです。
    MOMO のはウィンカーキャンセルピン(板)の仕上げが粗いので調子が悪くなる事があります。仕上げる必要有り。
  • NARDI 社のボスには昔PORSCHEホーンボタンがあったのですが今は付いてきません。貴重かも。

  • SIMONI RACING 社のステアリングボスにはMOMO/NARDI 共用12穴ユニバーサルタイプがあるらしい?(FET社8925円2004年)

ステアリングボス互換表MOMONARDI/
Personal
924924,931,924S,944A VW ビートル17.7mmシャフト径40山(1303,1600)、K70
VW ゴルフ1、ゴルフ2(-'88)
VW シロッコ(-'88)、VW パサート(-'88)
VW ポロ(-'88)
Audi 50、80('79-'86)、90('85-'86)
Audi クアトロクーペ
86mm77mm
951944B,951,944S,944S2,968CS911C2/C4(964)、911Turbo(965)102mm76mm+22mm?

 ステアリングコラムスイッチ

  • 944B/951以降ウィンカーとワイパーレバーは一体のパーツになっています。
    テンポスタッド(クルーズコントロール)付きなどは品番が異なります。
    968も951などと同じですが最終'94年だけ品番が異なります。
    エアバック付きは、この一体のパーツにエアバック配線のスリップリングと配線が付いて、ステアリングと挟まれます。
  • 924S/944Aはバラバラになるはずです。2000cc時代のはレバーが金属製。

シフトノブ・ペダル


 シフトレバー

  • 純正シフトノブは防振対策になっているので社外品に交換すると凄い振動と音が出ます。
    重く詰まったゴムで出来ているのがミソなのか?
  • シフトレバーは丸い棒ではなく、板状のレバーになっています。社外ノブの交換では993用などしか合わないかも。
  • 革がすり切れてきたら革だけ張り替えた方が良いかもしれません。
  • 924や'87-924Sはシフトがゴム製でブーツもゴムの蛇腹です。革に包まれていなく重い。

  • シフトレバー下部にあるロッドを止めるEリングが外れるとシフトロッドが脱落することがあります。
  • このEリングでロッドを止めている軸部分はかなり使い込むと樽型に削れてシフトレバーがぐらぐらに遊ぶようになります。
    程度の良い中古か新品と交換です。
  • シフトレバーからリアのミッションへは長いロッドとリンケージでコントロールされます。グリスアップ。

  • シフトストロークが短縮されるクイックシフトもパフォーマンスの通販であります。ミッション側のリンクを交換します。
  • クイックシフトなどにした場合、ノブを重くして操作感を軽くする方法があります。'87-924Sまでのゴム製は重いらしいです。


 ペダル

  • 924系のペダルは、アクセルがオルガン式、ブレーキとクラッチが吊り下げ式になっています。

  • クラッチ/ブレーキペダルのゴムは944B以降?(924S含む)横縞模様からブロックタイプに変わります。
  • クラッチペダルレバーは'90年式から鉄プレートから樹脂製モノコック構造になります。
    マスターシリンダーも変わります。
    ヘルパースプリングも変わります(クラッチ操作の重さを軽減させる装置)。
  • 右ハンドル車のブレーキはロッドによるリモコンで左側にあるブレーキブースター&マスターシリンダーを動かします。
  • 右ハンドル車のクラッチは右側にブレーキとは独立してマスターシリンダーがあります。

  • アクセルペダルは床側に蝶番があるわけですが樹脂で出来ているので裂けて外れる事が希にあります。
  • ポルシェのアクセル高さはサーキットでフルブレーキングする時にヒールアンドトゥが出来る高さなので通常はやりにくいでしょう。
    アクセルペダルをもう1枚購入して貼り合わせて高くする方もいます。
  • 944A/924S等では、27cmより大きな靴を履くとペダル操作でつま先がダッシュ裏のDMEに引っかかることがあり危険です。

シート・インテリア


 シートのオプションコード

  • I913 レザーシート(F&R)
  • 139/340 温度調節式ヒーデットシート L/R
  • 383/387 スポーツシート L/R サイドの張り出しがでかいのが特徴
  • 437/438 パワーシート L/R
  • 513/586 ランバーサポート L/R

 フロントシート

  • 924/924Sのシートバックは無段階リクライニング(横のダイヤルを回す)なのでシートを倒して休憩するのが面倒。
  • 944B以降のリクライニングは車体中央寄りの前側に出ているレバーでロック解除して段階的に倒せます。

  • 924Sの場合、シート下の長方形をしたアルミのスペーサーを抜いて座面を下げられる。
    カレラGTにもあったそうです。
  • 924CSのシートは電動の944S2と同じ程度に座面が高く、クッションが効いています。サイドの張り出しは硬く大きい。

  • 944B以降の調整は、シート先端下の外側のレバーで前後調整ロック解除、内側レバーでバックレスト角度ロック解除です。
    前後スライドのノッチは両側にあり、ロッドで左右が連動しています。

  • 944Bからは運転席に電動シートリフターが装備されます。前後別々に座面を上下調整できます。モーターがシート前方下側に2個。
    年式は不明ですが(S2などから)助手席側も電動シートリフターが標準装備になります。
    オプションで前後調整/バックレストが電動のパワーシートやシートヒーター、ランバーサポートを付けるとサイドのスイッチが多くなります。
  • 944Bなど腰の部分のプラスチックカバーを外すとRECAROステッカーが貼られています。

  • 924CS、944EXのシート生地は摩擦に弱く切れやすい。扱いに注意。

  • 968は'94年式で993タイプシートに変わります。

  • 968CSは純正でフルバケです。サイド留めです。着座位置は一番下げてもそれほど低くないです。14kg位らしい。
  • CSのレールは993RS等と同じでサイドステーがアルミ製で約4kgの重さ。純正フルバケはレカロSP−Gより幅が広く約415mm幅。サイドステーも広くなる。
    '93年式は座面下のスポンジが脱着できるので着座位置を下げられる。'94年式はハンモックのようになっている。993GT2と同じ構造。
    911GT2フルバケの表皮を968CSにしたフルバケの重さは約10kg、シートレールが4〜5kg。重さでは924Sのシートと大差有りません。

 互換性

  • 基本的にポルシェのシートは'74年〜'98年頃まで911系924系928系で同じであったり互換性があったりします。
  • 924Sに、944B以降(964/993)のシートが装着出来ます。逆は駄目、シートベルトバックルが無いから。

  • 944B以降(除く924S)少し座面が大きくなって911系とほぼ同じシートに変わります。柄が違う程度。
  • 944Bから993('95は確認済み)までお互いの電源コネクターは接続可能。
  • レカロシートですから、純正シートなのにシートレール交換で他のメーカーの車にも装着できる例があります。

  • シートレールをフロアに固定するビスは924、944A、924Sは4本の六角頭ボルトM6×20で留まってます。
    工具は細いソケットしか入らないので不便です。六角穴のキャップボルトに交換した方がよいです。やや厚いワッシャーも使います。
  • 944B以降(968や964も)は6本の低頭六角穴付ボルトのM8×20で留まっており、後側に2本増えていて、左右付け間違わないようになのか?その2本は左右で位置が異なります。
    工具は首振り頭のボールポイント六角棒レンチを使用します。純正のボルトは頭が幅広でやや低いボルトです。900.119.030.02

 社外シートレール

  • 常識でしょうが社外シートはシート本体とそれぞれの車種用シートレールの組み合わせです。
  • 924系は社外のシートに交換するとサイドブレーキがサイドシルとの間にあるためきついです。
  • シート(レール)をフロアから外すには6mmの首振りヘキサゴンレンチを使います。
  • スパルコにはスーパーローポジションなレールも販売しています(930-993用) 2.5万円くらいかな?
  • 924系は全車チルトステアリング機構が無いので社外シートの高さとドラポジに注意です。

  • レカロなど社外バケットシートなど装着に純正レール流用改造装着すると、運転席は右に少しオフセットする場合があります。
    944B以降の電動ハイト付きを利用する場合、ハイトの支点になる富士山を切り落とす必要があります。
    リフティングギアのベースも溶接部で切り飛ばします。するとレカロシートに合うネジ穴が現れます。
  • 電動アジャスターが付いていない924/944Aのシートレールは平べったく改造に便利そうですが問題も。
    レールは944B以降に比べて前後に短く、穴位置も前後にピッチが短い。そしてシートベルトバックル(受け)取り付け部が無い。

 リアシート

  • '88-944EXと'89の一部の車種と'90年以降の951や'91年以降のS2が分割式リアバックレストになり、リアシェードも変更されます。
    '88年式でも分割式リアバックレスト用のセンターの支持土台を固定するビスが準備されている可能性があります。

  • D車には、リアシートに座布団みたいな追加があります。おそらく日本の車検の座面面積の規定(40cm*40cm ?)に合わせるためでしょう。
    片側で約1.65kgの重さがあり、ブリキにビニールレザーを巻いたようなエキステンションです。外した方がリアシートの座り心地が改善されます。
    下側は長い木ネジ3本ずつで止めてあります。
    PETに日本専用部品として部品番号載っています。477.885.041/042
    ただし外すと座席として認められないので2名になってしまう事もあります。
    所有していない場合、本当に座布団でも固定して座席扱いにさせます。

  • '94年式は延長無しで日本専用の座面のシートが装着されています。クーペは911のように座面だけ左右独立らしい。分割可倒部分は'93までと同じ。

  • カブリオレのリアシートはトランク側からバックレストのロック解除をします。
    カブリオレはトランクスルーになります。

  • フロントフルバケで2シーターの968CSですが、リアシートやシートベルトを取り付けできるねじ穴があるかも?

  • 944B〜S2のチェック柄は日焼けに弱いです。背もたれ上部が日焼けで劣化して風化します。

 軽量化/リアシート背もたれ撤去

  • 簡単!リアシートの背もたれ撤去だけで10Kg軽量化!
  • 滅多に4人乗車や荷物満載しないのであれば、使わない部品は外して軽量化でしょう。
  • 但しM030など硬い足回りの場合軽くなりすぎて乗り心地が悪くなり、リアのトラクションも減ります。
  • リアシートの背もたれの上半分撤去ならエマージェンシー用に乗れます。

  • 1999年に運輸局に電話で問い合わせたが、「リアシートには背もたれ高さの基準は無い」とのこと。
    だから背もたれを外しても車検OKなはずです。
  • 完全に取り払った場合は厳密には乗員変更から構造変更が必要です。
    強度検討書などは必要ありませんが車検満了時に合わせないと税金や保険をまた取られます。
    追突事故のむちうち防止に注意。

  • 外すとトランクに載せた荷物が動きまくって落ちてくるので968CSのようにラゲッジネットを装着します。
    純正にこだわらなければオートバイ用の荷掛ネットが安くて便利です。
    背もたれの支点だったボルトにオートバイのナンバープレート用荷掛フックを付け、ここと後ろの4カ所で固定します。
    背もたれ撤去画像の箱はCDチェンジャーで、この位置だと室内からマガジン交換できます。

  • 某オークションの品で964用?純正、フル電動ランバーサポート付き本革シートが26kgと書いてありました。重いのはモーターなので低重心ですが。
    では、純正はどのくらい重いのでしょうか? 重さはレール付きの重さです。Lは左側の意味です。

車種'88-924CS L'88-944B L'88-944B R'88-951 L'90-944S2 L'90-944S2 R'93-968CS'95-993 R
仕様M383 スポーツM383 スポーツ
M956 本革

フルバケ本革
電動シートリフター無し有り無し有り有り有り無し有り
重量15.5kg23kg17kg22kg22kg22kg14kg?23kg

 フロントシートベルト

  • 924/924Sのフロントシートベルトはボディ側にシートベルトバックル(受け)が付きます。
  • 951、944B以降はシートレールにシートベルトバックル(受け)が付いています。
    社外のシートにする際は注意です。951/944B以降はシートベルトバックルを移設するようになります。
    運転席のシートベルトバックルには警告灯のスイッチが内蔵されています。ケーブルは座面の下でコネクターに伸びてコネクターです。

  • 1989年の途中でバックル取り付けのボルトが914品番から959品番に変わるようです。ネジ山が違うという噂も?
  • 993のバックルは穴径が944より大きいかも?ボルトは同じ959品番だがレール側のネジ穴が飛び出ていて?

  • シートベルトの端のタグには製造年が書かれています。寿命があるって事。ニコイチを見破るヒントにも。

 リアシートベルト

  • 924Sリアは2点式で長さ調節は手動です。
    931リアは2点式巻き取り付きでじゃまです。
  • 輸入車の後部シートベルトが必要になったのはちょうど924Sの時代頃なので、944Aは無くてもいいはず?
  • S2/951リアは'90年式から3点巻き取り式に変わります。
  • 3点式の無いはずの924Sでも3点式用のネジ穴がCピラー裏にあります。
  • ポルシェのフロントシートはハイバックシートなので4点式シートベルトを装着する場合ハーネスバーをCピラーに取り付けます。
    上記ネジ穴を利用して、4点式ハーネスのハーネスバーの取り付けをします。
    シートベルトのねじ穴は12mmだったかな?この穴にアイボルトを付けます。


 リアのロールシェード

  • '90年までのほとんどはリアバックレスト(背もたれ)が一体式で、裏側に巻き取り器が固定されています。

  • '88/'89の一部の車種と'90年以降の951や'91年以降のS2が分割式リアバックレストになり、リアシェードも変更されます。
    分割式は棒の付いたカーテンのようなのを渡します。Cピラーに穴があり、ここにひもを付けます。
    ハッチゲートにフックをかけてハッチゲートopen時に一緒に跳ね上がります。
    荷物の目隠しに使うシェードも直射日光で劣化します。そして破けやすいので突起物で裂かないように。

 ドア内張など

  • S2等のドアスピーカーグリルは劣化すると落っこちます。
  • 内張剥がしのクリップリムーブハンドルを使わないとドア内張、Cピラー内張を外す時に裏のクリップでボール紙のようなボードが破けます。
    毛細管現象?なのかドア内張下部が水を吸ってふにゃけたりカビが生えたりする場合があります。スカッフプレート部には水を貯めないように。
−−−−−内装画像資料

 CSセンターコンソール

  • 968CSのセンターコンソールはトレータイプになっています。
  • ノーマルは蓋付きですが今時カセットを入れることもないので換えてみるのもいいかも。
  • 蓋のヒンジはプラなので切れやすいです。部品はそんなに高くはないです。

 フロアマット

  • 944S2以降?運転席フロアマットのズレ防止用固定フックがありますので中古マット購入には注意。
  • へんな社外品を付けるとシート下のモーターに引っかかる場合があります。
  • 社外品のKAROマットについては過去ログにあったはずです。

 クリップ(サンバイザー、カーペット)

  • サンバイザーのクリップは経年劣化(加水分解?)で必ずと言っていいほど木っ端微塵に砕けます。
    ディーラーで新品買っても360円(2003年時)なので中古やUS通販で買わずディーラーで注文した方がよいでしょう(通販もしてくれます)

  • リアトランクサイドのカーペット上辺は樹脂製のクリップが刺さって留まっていますが、割れます。
    ディーラーでの新品は約300円(2007年時)ですが、全部替えると3千円近くなってしまいます。
    品番は、477.863.747 で、色が何色かあります。黒は01C

 

  • 内装が擦れる音に電子部品屋で売っているシリコングリース(無色と有色がある)なども使えるそうです。
    通常のグリースは樹脂部品を侵すのでシリコン系を
  • きしみ音には増し締め。
  • 装備によっては余っているコネクター類が色々な場所にぶら下がっていたり置いてあったりも注意。
    経年劣化で防音のスポンジもぼろくなります。アーマオールも効く時ありますが・・・


 キー

  • 防犯装置は電装系のページを参照
  • キーヘッドやスペアキーを作るブランクキー、電池やLED改造について下記ページにまとめてあります。
−−−−−小物の改造

 純正車載工具など

  • 下記ページに新車時の工具などを載せました。スペアタイヤは空気入れがないと使えないんですよ。
−−−−−純正車載付属品

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