ペイントナンバー
- 944/968系はヒューズBOX横にシールが貼ってあります。
ディーラーでタッチアップペンを購入する場合などに必要です。
'88年までと'89年以降で表記のしかたが異なります。
- ポルシェの塗料はグラスリット社。'93モデルから水性塗料を使用。
- 塗装面は鏡面ではなく、ぬらぬらした塗装肌です。新型のポルシェもです。
リムーバブルトップ
- 脱着式サンルーフでFRPの樹脂製です。951のは約9.5kgの重さでトップヘビー。専用ケースが存在します。
- 電動モデルは後ろ側がチルトします。故障の際はトランク左側壁のモーターにスパークプラグレンチを刺して回します。
- S2/951:外し方は、イグニッションスイッチをポジション1(ラジオ)にし、ロックが解除されるまでスイッチ後ろ側を押します。
- そしてフロントヒンジレバーを外し、サンルーフを持ち上げて外します。
- エンジンがかかっているとチルトが出来るが脱着が出来ない安全設計。
- この複雑?な動きがうまくいかない場合、リミットスイッチが壊れている可能性有り。
- カブリオレのトップはグローブボックスに入っているハンドル2本を使ってロックを解除し、電動操作します。
雨漏り
- 雨漏りは個体差が激しく、漏れない車は高圧洗車でも漏れませんが、リアハッチ周り注意。
- 水抜きの管も詰まらせないように注意。
- ホイールハウスポケット(リアサイドの物入れ)やスペアタイヤの空間などが金魚鉢になっていないか点検しましょう。
ここが溜まる場合、リアハッチ、ハッチのキャッチより、テールランプ周りからの浸水が多いと思います。
924/944のテールランプユニットの周りの黒いシール材が劣化してべろべろになっている車もみかけます。
- 968では、リアハッチのキャッチ部分のゴムの覆いがボディー側に変更されています。
944では、上記のゴムはリアハッチ側にあり、968は雨漏りの対策かもしれません。
- サンルーフのパッキン劣化も雨漏りします。
- 944B以降はバッテリーが載っている場所の水抜き穴のゴミ詰まりにも注意して掃除しましょう。
フェンダーの中に向かって、たしか2カ所ずつ左右にあると思います。
- ドアの内張裏側はボール紙みたいな水を吸う材質です。カビたり軟化したりしないよう湿気に注意です。
リア・ブリスターフェンダーの爪
- リアフェンダー裏側の折り返し部分に違いがあります。
- フェンダーの爪が前だけではなく、後も上半分が直角以上に折ってある年式や車種が存在します。
- 951後期('89,'90)は、上半分がべったりとぺちゃんこに折ってあります。
- 944CS2.7('89)/944S2CS('90)/'91年式の944S2(素、SP01両方)、968(素、CS両方)は、上半分が約135度に折ってあります。
- '90年までの素944S2や'88年までの951や944は90度の直角です。
太い225/245タイヤを履かせるためでしょうか。ハコスカGT−Rみたいですね。
944S2は、'90年式がCSと素でパネルごと違う車種であるのに対し、'91年式はSP01がオプションである事がわかります。
- 924CSも折ってありません。直角に曲がっています。
- 事故でフェンダー交換しているかを見分けるポイントにもなります。
924Sのフェンダーリップ
- 日本仕様の924Sには、フロントフェンダーにリップが装備されている。
真上から見るとタイヤが見えてしまうので、FRP製リップを装備して見えなくしている。このリップは松田技術研究所が元型を製作した。
2017年06月に保安基準の改正によりリップが不要になった可能性がある。
板金の注意
- US仕様はフェンダーのサイドウィンカーが無いため、日本輸入時に後付けされています。
- D車はフェンダーにウィンカーがはじめから付くように凹みがプレスされています。
ですからUS並行車がフェンダーを事故などで交換する場合、D車用を取ってしまうと左右で違ってしまいます。
- 同じく後期951やS2CSも事故などで板金するとそこだけ爪折りされていない場合があります。
- *ボディー左右でホイール面とボディーとの間隔に差がある場合があります。これは結構多いのですが事故ではありません。
- 944のリアホイール手前のストーンガードのシールは透明な1色だけです。
- フェンダーを外すには注意が必要です。ボンネット開けて上面のを外したり、下側を外すだけではないのです。
- 次の画像にあるように、中に縦の仕切があってここに3つボルトがあります。
タイヤを外し、樹脂製のタイヤハウス(インナーフェンダー)を外してアクセスします。左はキャニスターが邪魔ですが。
ボルトにはシーラントがたっぷりかぶっていてソケットが入らない場合があるのでそれの除去から始めます。
- ドリップモールを脱着する場合、クリップが再利用できない場合があります。
- バルクヘッド(エンジン隔壁)のクラッチマスターシリンダー取り付け部にクラックの入った944/968が数例ありました。部品外すので修理大変です。
- 944S2のリアエンブレムの貼り間違いの注意!
S2(クーペ)は右端に貼りますが、「944S」が真ん中、「2」が下と、位置の高さが異なります。カブリオレは異なります。
S2CSには何もリアエンブレムが貼られません。貼っていないのが944S2CSの正しい姿です。
亀裂が入る・他
- 944はドアに亀裂が入る事があります。
ドアノブのキー穴から真上延長上のウインドーガラスとの水平面に亀裂が入る事があります。
内部ドア端の補強との端面でヒビが入るのか?ドア閉める時はあまり乱暴にしない事でしょうか?
- バルクヘッドに亀裂が入る事があります。
クラッチマスターシリンダーの付け根付近や、タイヤインナーフェンダーとの間が裂けたり。
修理の話がユウキの944S2CSの中で解説されています。
塗装とデントリペア「CFRPの塗装」「凹みをデントリペア」
板金&フィルム「3Mスコッチプリント ラップフィルム1080」
ノーズパネルとクレストの注意
- フロントノーズのポルシェエンブレム(クレスト)は最近ピンの位置などが変わったタイプだけになってしまいました。
本来924系は平らなクレストです。膨らんでいません('94モデルは膨らんでるタイプかも)幅広いし。
クレストは一回り小さいゴムのベースを引っ張ってはめて装着してあります。
表から硬い穴のあるゴムプラグを刺したところにクレストのピンを差し込んで固定しているタイプは後ろの小穴から押し出すと外れます。大変だけど。
フランジナット的板金小物で裏から留めてある場合もあります。
- 雨ざらしだと?金色のメッキがくすみ、クリアーレッドの部分がピンク色に変色する事があるようです。
- 968の中で'92モデルの一部はボンネットがクレストの形に凹んでいます。新品はどうやって交換するのでしょう?
- 951/944S2と924/931のノーズパネルやヘッドライトカバーは似ていますが形が異なります。
その為951に931の穴あきノーズパネル移植は不可能です。Rが違い先端で3cm近く951が長いです。
944S2フロントノーズパネルの外し方
- 944S2はエアフィルター交換の時フロントノーズパネルを外します。
- ヘッドライトを点灯し、ヘッドライトを上げます。
- バッテリーのマイナスを外します。
- ヘッドライトのスペースのビスを外します。下側のゴムを内側にスライドさせます。
- パネル内側のビスは、プラスドライバー外します。
- パネル外端は、10mmのソケットにエクステンションとラチェットを組み合わせて外します。
- ゴムの下側になる場所の2カ所は8mmのソケットで外します。
- プラスドライバー(2番)で、エンジンルーム側の4つのビスを外します。
- ヘッドライトのスペースのビスを外します。下側のゴムを内側にスライドさせます。
- ワッシャーがあるので無くさぬよう。タッピング?(木ねじみたいなの)ばかりです。
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ストラットタワーバー
- 通販だと多い Weitmeister のはエンジン部品の頂上部の逃げ方で、944,951,S2で異なります。
- レーシングダイナミクスのはストラットとの共締めのとこでネジの長さが不足したり削ったり加工が必要です。
- Brey Krauseやベルグやスパルコでも販売されていました。
ボンネットフードダンパー
- へたってきたら交換です(924はつっかえ棒)。新品単体は体重かけても縮まないくらいの反発。
- 外し方は、上のピンは爪場の部分をラジペンで押し込みハンマーでたたけば抜けます。
- 下側は、ジョイント部背面の金属カバーをマイナスドライバーで引っ張ることでボールジョイントのストッパーを解除し外せます。
- ボンネットの裏には遮音材のスポンジが貼ってあるモデルがあります。同じ年式でも無いのもあります。
ドア開口部のルーバーとカタカタ音
- ドア側断面にある、ゴム製のダクトと対になっているボディー側の穴に付く樹脂製のルーバー(trim lockpost)が指で動くくらいカタカタしだす事があります。
ドア側のゴム製ダクトの押しつけが強ければ問題ないのですが・・・
その状態だと上側にあるストッパーを爪で引き下げながら本体を引き抜くとスポンジはボロボロでしょう。
カタカタしないよう1mm弱の厚みのある両面テープを巻いて押し込めばカタカタの異音が無くなります。
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