全国オフミと板金&フィルム
もはや別物のレベルにまでレストアが進みました。マジで。(全国オフでngoro氏撮影)
- 全国オフミ参加に向けて
- リアハッチ交換に続き、メカ系の整備が一段落着いて一応完成に近い状態です。
- 968をもらう話が出たのが去年の年末、それから不動車の現地修理、陸送、名変、部品の確保、修理につぐ修理。長かった。金もかなり使った。
- 2週間足らずで全国オフミ『924の日』です。今年は愛知県なので長距離の信頼性が必要なので色々整備しました。
- しかし、968P30が無理かもしれないので、念のために924CSもオイル交換してスタンバイしました。
- なんとか、968P30のベルト類と水回りの交換修理が間に合いました。
- タイヤ交換まではしませんでしたが、メカの方はハンドリングに関しても修理して完璧です。
- が、オフミに出るには見た目も重要です。そう、ボディーの塗装を何とかしたいところです。
- 板金塗装が
- 悪戯をされた過去があるのか?何が原因か判らないけど、ボンネットが板金塗装されています。
- が、その作業に問題があったのか、新車時から下地に問題があったのか、塗装が割れてるところがあるのです。
- これもタダだった原因の一つに足せるでしょう。
- これでは格好悪すぎる…
- 気になるのでひび割れから塗装を剥がしてみました…。
- 原因はパテが割れたことで塗装にヒビが入ったようです。
- 何でボンネットに厚さ1mm近いパテが入ってるのか? まさか新車製造時から?
- この車は新車時からリアハッチが不良品だし、この時代の酷いポルシェ品質ならあり得るかも。
- ボンネットを開けて裏側を見ると何も問題なくちゃんとしているようです。
- 新車時のコーションステッカー、プレートもちゃんと貼ったままだし、裏側の塗装も問題ない。
- なんでだろ? とにかく板金修理しないことには格好悪くて968P30では参加出来ないよ。
- どんなレベルで塗装するのか
- 塗装は、洗車傷や飛び石、リアハッチガラス爆散によるブリスターフェンダーの小傷があります。
- そして、先のボンネットのひび割れ、右ドアミラーの塗料不良、リアスポイラーの艶ひけもあります。
- 再塗装するにしても、どのレベルでやるかによって金額が変わってきます。
- ボンネットだけ塗る、ボンネットを別のに交換して塗る、フェンダーとバンパーとミラーを併せた6点を塗る、
- そして全塗装、パー吹き、部品を外しての完璧な全塗装、色々考えられます。
- リアスポイラーを塗装するなら、KAZTECの可変スポイラーに交換したくもなります。
- こうなると、塗装は次のオーナーに任した方が良さそうです。だいたい、全国オフミまで時間がありません。全塗装は諦めました。
- しかし、このひび割れはどうにかしなくては…。
- DIYで板金だっ!
- ひびはパテの面から来てるのでタッチアップでは無理です。しかも、一箇所だけじゃないしっ。
- もう、塗装屋を予約する時間はありません、自分自身で仕上げるしかないでしょう!
- 塗装とパテをパリパリ剥がします。そして、鉄板だけでなく、断面になってるパテの面をなだらかにヤスリ掛けします。
- ホルツの厚づけパテ(2液式)を混ぜて盛って押しつけます(気泡が入らないように)。
- 乾いたら、当て木に紙ヤスリを巻いてヤスリ掛けですが、ユウキは木工用の NT DRESSER M-20 で荒削りしちゃいました。
- それから1000番の紙ヤスリを巻いて仕上げのヤスリ掛けをします。
- マスキングをしてプラサフ(プライマーサフェーサー)を吹きます。
- 良く乾いたら1000番の紙ヤスリで仕上げます。
- 塗装ではなく、カーボン調フィルムでラッピング
- 昨年(2011年)11月に、「3Mダイノックシート」の本格的自動車用
「3Mスコッチプリント ラップフィルム1080」が新発売になりました。
- これは巾が1,524mmに広がってボンネットも1枚で貼れるサイズになりました。
- 968のボンネットの場合、長さ1,600mmあれば1枚で貼れます。
- 再剥離性、耐候性は3年に伸びました。ダイノックとは似てるけど色々違っています。厚みや凸凹も。
- 使用可能温度は−30℃〜65℃です。
- 時間がないので両国で扱ってる業者のところまで電車で行って買い付けてきました。
- 失敗から成功方法を学ぶ
- 気温25℃の状態で、2〜3人の作業人数でやれば、ド素人でもボンネットやルーフに綺麗に貼れちゃいます!
- 逆に、20℃以下、30℃以上の気温(車体の温度)の時には失敗します。
- HPには貼り付け温度16〜38℃と書いてありますが、一般人には無理です。25℃前後じゃないと。
- 気温32℃で作業したら、フィルムが飴のようにドロ〜ンと伸びてしまいました。
- ボンネットに乗せる前にフィルムが平面を維持できなくなってフィルムの糊同士がくっつき滅茶苦茶です。
- 糊面にはエア抜き溝があって空気が抜けるはずが、糊が完全に解けて溝が埋まり、全くエア抜きできませんでした。
- ボンネットは冷ましてから作業してるんだけど駄目です。ちなみに、通常のステッカー貼りみたいに水をスプレーする必要はありません。
- 気温が低くなった夜中に再度チャレンジすると、フィルムが平面を保ち、簡単にエア抜きが効いて、ぴったりと貼れました。
- 更に気温が低くなってから、周辺部を引っ張って貼ろうとしたら、バリッと破けてしまいました。
- 伸ばしながら貼る作業の時、20℃以下の時はドライヤーで暖めながらやらないと破けます。
- 41種類ある1080シリーズから、カーボンブラックを購入して貼りました。カーボン織り柄です。
- ちなみに、3Mダイノックシートの方は内装に使うと良いようです。
へたくそな板金屋はいい加減だった
塗装を剥がす前に、ボンネットの裏を調べると配線コードが3本隠されていました。
ウォッシャーのヒーターと、エンジンルームの照明の配線でした。
これらは1つの円筒形の6Pコネクターに接続されるのだが、回路を調べるのが面倒なのか外したまま。しかも一部配線は切断されたまま。
右ウォッシャーノズルは壊れてるわけではないのにうまくはまらず乗っかってるだけ。
ウォッシャーのホースの通し方まで手抜きだ。穴が通しにくいからって。通さずにそのまま繋いであるだけ。
正規ディーラー通して修理出してるのにこれでOK出したのか? 素人以下だぞ。
酷い板金屋だ。パテが割れるわけだよ。
ボンネット裏の配線の解説
ついでなので、メモ代わりに配線の説明を書いておきます。
ワークショップマニュアル 968 MODEL 93 SHEET 3 にあります(P.682/P.1861)。
見なくても、基本的に茶色(ブラウン:BR)がアースなので、大体予想がつきますけど。
本体側から来るハーネスの6Pコネクターには「茶色(BR)」を除いて3本配線が来ています。
1番と5番の2本の「黒/黄(BK/YE)」がウォッシャーヒーターのプラス配線です。絶縁チューブで対策処理しました。
3番の「赤/黄」がエンジンルーム照明のプラス配線です。4番がそのアース線です。
純製6Pコネクターは破損してるので、AMP社6ピンコネクターで後日作り直しました。
エンジンルームの照明はマイクロスイッチは残したまま本体ごと撤去しました。
誤作動でバッテリー上がりするのを防止するために。
実はこれ、968のウイークポイントです。この個体も過去に壊れています。撤去するのが最善です。
どうしても固定できなかった右ウォッシャーノズルは、ボンネットの鉄板の爪の曲がりを修正してはまるように直しました。
ホースの取り回しも、通すべきゴムブッシュにアーマオールを浸透処理して正しく通し直しました。
- 別物のように良くなった
- 当初は何処から手を付ければ良いのか、何処を直せばよいのか、全く解らない程絶望的にボロく感じる車でしたが、もはや別物です!
- 酷かった原因は今までの整備工場の技術不足が原因でした!
- 全国オフミ参加で名古屋まで往復しましたが、エンジンは調子良く、オイルも減りませんでした。
- フィーリングも信頼感も各段に良くなっています(あとタイヤを良い物に変えれば更に良くなるはず)。
- そして、ボンネットのひび割れが見えなくなってカーボン調フィルムになってるのも大きい!(笑 。
- エンジンが滑らかにパワーが出るようになった:以前の整備ミスを修理したことが効いてます。
- 信頼性が上がった:ウォポンなど水回り交換修理とオイル漏れ修理などが効いています。
- 不安定さが減った:トー調整などで良くなった。後はタイヤ交換すればもっと良くなるはず。
- 快適になった:エンジンの修理だけでなく、リアハッチ交換で静かになって雨漏りしなくなった。
- 見た目が良くなった:塗装の割れをカーボン調フィルムで隠しただけで激変です。
- ある程度仕上がったし、全国オフミに出たし、放出することにしました。
- 今回はオークションに出すことにしました。
- 全国オフミ(924の日)参加メモ
- 行き:(63,005km)−355.4km(63,361km)、燃費:355.4÷32.69=10.87、156円/L、経由:首都高800+東名+新東名2,750+R257+R420+猿投G400。
- 帰り:(63,361km)−321km(63,682km)、経由:東名+新東名+首都高。
- レストア再開! Kaz Design ガラスモールの塗装
- 2012年10月13日、晴れて乾燥した良い日です。リアハッチサイドのガラスモールの塗装をしました。
- 現在載せているリアハッチのモールは破損して一部しか付いていない状態なのでここをレストアです。
- Kaz Tec 製 Kaz Design ガラスモールを入手しました。
- 純製と比べると Kaz Design ガラスモールは、968ターボRS風可変スポイラーを取り付けるために上面後方の切り欠きが長い違いがあります。
- ゴムスポイラーのリアハッチフレームに取り付けることを前提にしているので、一番後方のスタッドがありません。
- 入手した Kaz Design ガラスモールは、光沢のある黒色に塗装されていましたが、塗装し直します。
- 一部凸凹があるので、プラサフを吹いて#400番と#1000番のペーパー掛けをしました。
- 今度の塗装はツヤ消しの黒色です。ホルツの缶スプレー(A-9)です。1,029円。
- モール交換、完成!
- 2012年10月14日、モールの交換作業中に雨になってしまいましたが、雨の中作業しました。63,686km
- 写真は、取り付けたモールの上に、外した半分しかないモールを乗っけて塗装の比較をしているところです。
- この968P30では、ガラスハッチ本体と羽と下段小スポイラーが968純正品です。
- サイドのガラスモールだけ Kaz Design です。
- リアワイパーは944S2のです。キャッチボルトは951のです。
- ヒンジのガスケットは純製新品です。スポイラーの取付ビスはステンレスの皿ネジとフランジナットです。
- 中古部品は5台の車から集めて出来上がっています。
- 重要メカに続いて外観も良くなった
- 元が不動車だったので重要なメカ部分を先に修理するしかなかったけど、やっと見た目の方も出来上がってきました。
- ボンネットをカーボン調にするのに続き、リアハッチも直りました。
- これならオークションやエンスーに出品できるレベルです。
- レストアの続きは次の人の趣味でやればいいでしょう。
- 968品番
- 968は944品番と951品番がほとんどですが、ホワイトボディー丸々と、リレーボックスのステッカーが968品番です。
- そして、リアハッチも968品番です(新車時だけ?)。
- 951とS2の最終型は形こそ似ていますが、951品番です。968は968品番で補修部品Assyが944品番みたいです。
- 951のは、ゴムスポイラー時代と同じようにハッチ後端下面に雨除け?のゴムモールが付き、キャッチボルトベースにゴムが付きます。
- 968のは、ゴムモールが無く、キャッチボルトベースにはゴムのない鉄板です。
- ゴムスポイラーと羽スポイラーでは、ガラスのフレームが異なります。
- ゴムスポイラーのはガラスフレームに直にゴムスポイラーが付き、ゴムの中にネジ穴のタップが切ってあるステーが埋め込まれています。
- 羽のはフレーム後端に下段の小スポイラーを固定する4つのステーが飛び出ています。
- Kaz Tec 製 Kaz Design では、ゴムスポイラーのガラスフレームネジ穴で羽スポイラーのと同じ形の下段小スポイラーを付けるようになってます。
- サイドは一番後のネジ穴が違います。
- 幻のFRPボンネット化計画
- 固定ライトをはじめ、作りが悪くて有名な「GT Racing」から、968のFRPボンネットが発売になってます。
- 14lbsなので、6.35kgのようです。軽すぎ。ボンネットピン(フードピン)で固定する必要があるようです。
- 520.00ドルです。
- 1年後にヤフオク!見たら、日本の ARKTECH からもFRPボンネット受注生産していました。
- 下地のパテからクラックが入ってる状態なので、いっそ、ボンネットごと交換でこれを考えました。
- FRPボンネットにする可能性があったので、へたったフードショックは未交換なのです。
- 結局、カーボン調フィルムにしましたけど、実際に見るとカーボン調フィルム格好いいです!
- ちなみに、もう一台の愛車924CSの方は本物のカーボンファイバーボンネットにスペシャル塗装をしています。
- こうしたかった
- FRPボンネットにしたら、911のような段差を付けたかった。
- エンジンとの隙間がキツイので、プラグコードカバー外して何とか出来るかって感じかな?
- ボンネット裏配線カプラー(コネクター)交換
- 11月1日から14日まででオークションに968P30を出品しました。
- 塗装に問題があるので、その分安めに出品してみました。
- 既に出品中なのに、修理は続きます。
- 10日、秋葉原の高架下にある山長通商で、AMPのコネクターを購入。
- ピンの品番は、350690-1と、350689-1だと思う(違うかも)。
- 11日、ボンネット裏の壊れた円筒型6PコネクターをAMP社の長方形6Pコネクターに改造しました。
- コネクターには小さく番号が陽刻してあり、元のコネクターと同じ番号に刺してあります。63,375km
- うっかり、エンジンルームの照明へ電気が常時流れてるのを忘れていてショートさせてしまった。15Aヒューズが切れました。
- スペアを使い切ったので、エーモンの平型ヒューズを2種類買って補充(蓋の裏にセットする)。
- 次の車検用の部品は海外通販で買ってある
- ブレーキマスターシリンダーとブリューダーバルブの新品を購入済みだ。
- ブレーキマスターシリンダーは、「Pelican Parts」というアメリカの通販会社から個人輸入で購入。
- 個人輸入ですが、近所の知人がBMWの部品を注文するのに便乗しての共同購入です。
- エアフィルターとか968のパーツも注文しました。この時のレートは80円前後の円高。
- ブリューダーバルブは、日本のポルシェジャパンで正規品を購入。ブレーキキャリパーと同じ部品。ブレンボの説明書入り。
- 次のオーナーにはサービスでプレゼントしますよ。
- あるけど使ってない部品
- 968P30が売れなかったら、一度試しに組んでみようかな。
- シュトロゼックホイール+タイヤがある(はず)。
- 純製フルバケットシート(GT2のシェルに968CSの生地を被せた)。レールは片側分しかないけど。
- 968専用ストラットタワーバー
- Cピラーバー(九州仕様)
- 968ターボSのらしいが、本当は944ターボカップのかもなポルシェファクトリー純製スタビライザー
次のページに売りますページを作りましたが、オークションにも出品しましたよ(終了)。
売りますよ