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 塗装の豆知識

 塗装準備の豆知識

スペシャル塗装

CFRPの塗装

自動車の焼き付け塗装屋に断られて、FRPの塗装が得意な自動車の塗装屋を探して頼みました。
要するにフェラーリや古いロータスの塗装に長けている塗装屋です。
924ターボSのオプションにあったデカールの形にカーボン地を見えるように残して塗装するようオーダーしました。

CFRPなので、凹凸やゆがみがあって薄くパテを入れる必要があります。しかし、地を見せる場所には使えず苦労したそうです。
カーボン地見えるところは紫外線に強いタイプのクリアーで吹いています。
なかなか綺麗に出来上がりました。

塗装後の経過

1ヶ月後、予告通り塗装が吸われてカーボン地の凸凹が出てきたので磨きをかけてもらいました。
1996年頃の話です。

2003年現在、その後カーボン地の凸凹は強くなったが、カバーかけているせいもあるでしょうが状態はとても良いです。
珍しいことにカーボンファイバーボンネットもアメリカ製のくせに歪んできたり反ったりがほとんど無く状態はとても良いです。

歪みはないけど、ボンネットを押してキャッチを閉めるせいか、押しているところの塗装にクラックが入ってきました。
縦方向横方向両方に8mm位の小さなクラックが出ている場所があります。ブリスターが結構発生しています。
2013年10月、再塗装をしました。元の業者は廃業しているようなので、他の所で。何社か廻ったけど、修正も入るからか高くなった。

吸引失敗、タッチアップ的塗装失敗

リアサイドにエクボがあるので、吸盤で吸い出すデントをここでやってもらったが鉄板が固くて出来ませんでした。
結局、パテを使って凹みを埋めて塗装になってしまいました。

数年経つと黒色のボディーなのでパテの跡や微妙な色の違いがさらに目立ち出しました。
広い範囲を塗装すればもちろん綺麗に仕上がるのでしょうけど、事故じゃないし金額からもそれはしませんでした。
ちなみに1996年頃はまだデントが普及しだした頃なのでデントも値段が高く、2001年まで何も出来ませんでした。
2013年、ボンネット再塗装に併せて塗装し、板金跡を無くしました。

カーボンファイバーボンネット輸入の話しへ

デントリペア

ボンネット塗装ついでにやったタッチアップ的塗装は失敗でした。
今回はデントリペアで凹みを修理することにしました。
ネットで調べると2001年当時は価格までわかりやすくHPに書いてあるところは少なく、やっと成田で見付けました。
この値段ならやってみるかと、やっとデントリペアで修理することにしました。

デントの前後

左がタテチョップの入ったフェンダーです。
結構大きいです。
右がデント後、もうわかりません!

リペア中

2001年1月13日
ネットで探して千葉県成田のデントリペアの業者に頼みました。
デントリペア成田
寒かったので塗装が割れないように暖めてから作業開始。
タイヤを支点にして裏から専用工具で押し出します。
寒い中東京から行ったので特別価格16,000円+税です。

TOOL

写真の棒の他に、ポンチのような叩く小さなのも使いました。

2003年夏にも左側を5カ所デントリペアを頼みました。綺麗に直りました。
千葉県遺跡巡りツアー

ポルシェ924の場合

やはり鉄板は普通より硬い。強く凹んだ部分を押し出すと周りのぼやけた凹みも出てきます。
フロントフェンダーは、後方10cm当たりに縦に補強板が入っていますがそこまではタイヤ側からTOOLが届きます。
944以降は樹脂製インナーフェンダーがありますが924は無いので丸見えです。
フロントノーズパネルやヘッドライトカバーの外し方はボディーのページなどに書いてあります。
リアフェンダー前方は、ドア開口部のルーバーを外して、そこからアクセスできます。
リアフェンダー後方は、トランク内張を外してもアクセスできます。タイヤハウス近くは狭くて無理だが。

デントはTOOLでこじるので、フェンダー裏の耐チップアンダーコートなんかは傷が付いて少し剥げちゃいます
ポルシェは錆に強い処理のしてある鋼板なのでこの程度なら普通は錆びないでしょう。
錆止めにノックスドールでもノズルでスプレーしておきますか?しないほうがいいかな?
−−−−−951フェンダーの裏側画像

カーボンファイバーボンネット輸入話

アメリカから輸入

'95年当時はインターネット通販なんて無い時代ですからカタログを取り寄せてFAX注文でした。
付属のOrder Form をコピーしておいて記入します。PAYMENT はクレジットカードです。FAXの海外通話はKDDでした。
ADDRESSは簡単だが、一瞬悩んだのは Qty です。2個ペア物の個数の書き方とか。

AUTOMOTION の 924,944 Carbon Fiber Hood 944.511.005.90c をFAX注文。
この商品は、$ 789.95

届く
うっかり船便にしないで航空便・・・ヤマト・ユーエーピーが家まで届けてくれた。
でかい!家に入らないので私道で梱包をとく。

1995年(平成7年)3月23日
この時払った金額は、22,003 円
国内で2万2千円と言うことは航空便の金額はいったいいくらかかるんだろう・・・

輸入原票/INVOICE
輸入消費税 2,700、ターミナル 609、非課税他小計 3,309円
通関料 8,100、入出庫作業料 500、免税小計 8,600円
取扱料 6,000、貨物配達料 3,800、課税小計 9,800円、国内消費税 294円
ご請求金額 22,003 円

輸入許可通知書/YTC
東京税関東京航空貨物出張所長、関税法第67条の規定により〜輸入の許可をします。
なんか、いつもの小物と違うぞ。こんな書面もあるし。

TERMINALSERVICE CHARGE (東京エアカーゴ・シティ・ターミナル)
ARRIVAL 95-03-19 , BOND OUT 95-03-22
WEIGHT 9.5KG SPC
STORAGE \329 , HANDLING \280 , TOTAL \609

輸入申告・蔵入承認申請控
輸入者 MR YUUKI、代理人 YAMATO TRANSPORT CO.,LTD.
貨物個数 1PKG、重量 9.5KG
入港年月日 95-03-19、取卸港 JPTYO NARITA APT/TOK、積出地 USSFO SAN FRANCISCO
記事 S/V FOB USD 789.95
品名 P/T &ACC OF BODY F/MOTOR VEHICLE ,N.E.S.
申告価格(CIF) \90,499、税率 FREE、関税額 \0
内国消費税課税標準額 \90,499、税率 3%、内国消費税額 \2,700
税関記入欄 USD \91.53
自動車部品は関税ゼロみたいだ。

NOT NEGOTIABLE _ AIR WAYBILL
UNISTAR と言うUPS YAMATO の協力航空貨物の伝票
DECLARED VALUE FOR CUSTOMS 789.95、AMOUNT OF INSURANCE 800.00
VOLUME WEIGHT(KG) 84.0
Gross Weight 20.0、Chargeable Weight 84.0、Rate/Chage 1.500、TOTAL 126.00
AUTO PARTS
1 Pcs * 61.0 * 4.0 * 57.0
OTHER CHARGE (5項目あるけど省略)TOTAL OTHER CHARGE DUE AGENT 63.00
TOTAL PREPAID 189.00

航空便の値段?
AUTOMOTION から伝票届いて、桁を一桁勘違いして倒れそうになる。
TOTAL AMOUNT SHIPPED 163.80

商品の代金 クレジットの引き落としで日本円がわかる。
4月分請求
ご利用先 AUTOMOTION 789.95、ご利用日 7/3/16、ご利用金額 72,418円
この時は1ドル91.67円だったんですね。円が強かった!
5月分請求
明細紛失したので通帳から読むと、13.575円
1ドル71.83円、なんかレートが変?

アメリカ製だし 
細かい点はD.I.Y.で合わせろって感じです。交換してヘッドライトを動かしたらガコンガコン当たる。
サンダーで削りました。でも、FRPにしては歪みとか曲も少なく良い方だと思います。
日本の感覚で考えてはいけませんね。半製品的に思わないと。その後上記のように塗装しました。


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