2004年８月末に購入しました。記録簿も無く謎な状態が多かったので工場に入れて初期化整備を始めましたら・・・凄い整備内容に。

ポルシェ専門店でしか出来ない重整備をだいたい終えました。
タイミングベルトなど全て、ウォーターポンプ、クラッチディスク、クラッチシリンダー、ブレーキマスター、フューエルフィルター、等々。
軽整備は自分で行っています。デスビ、プラグ、エアフィルター、等々。
９４４は凝った作りですから工賃は高いし部品も高い。逆に言うと一番お金のかかる整備は終わったので後はしばらく楽かも？
エアコンも効くし。
ショックアブソーバーだって新品同等状態に調整済みです。夏にコニを前後共１回転回しました。あと１回転回せます！

他の９４４も古い訳ですからこの整備記録は参考になるでしょう。
ネタが無くなった？のと、もう１台のポルシェの整備のためにＳ２ＣＳは手放しちゃおうかと考えています。

だったのですが、車検切れしたので某県某所で冬眠させる事にしました。

廃車後１ヶ月、改造の上車検を通して復活し、某氏に引き取られました。

−2007年02月更新−

ポルシェ９４４Ｓ２ＣＳ（クラブスポーツ）です。
９４４Ｓ２は前後重量配分を50:50にするためにトランスミッションをリアデフに移動させたトランスアクスルレイアウトのＦＲスポーツカーです。
エンジンはＤＯＨＣ3000、前前軸重680kg、後後軸重660kgです。
リトラクタブルヘッドランプ（別名スーパーカーライト又は隠しライト）が８０年代していてブリスターフェンダーも迫力です。
クーペスタイルなのに開閉可能なガラスリアハッチを持ち、２＋２座席でもあって実用性が高く、２名乗車時でも４本のタイヤが積めます。

クラブスポーツは普通のＳ２に対しスポーツパッケージを標準装備します。 車高調整サスの足回りと調整式ショック、ノンスリップデフ、ワイドホイールが採用採用されています。
特に、Ｓ２より一回り大きい９２８Ｓ４や９９３と同じ大きさの巨大なブレンボ製４ポッドブレーキが装備され、これは取り付けナックルから異なり後から簡単に購入できるものではありません。 このナックルの部品だけで６５万６千円もするのです！！キャリパーを中古で入手出来てもステアリングナックルがなかなか手に入らないのですよ。
Ｓ２ＣＳは一見しただけでは普通のＳ２と区別が付きにくいのですが、ディーラーで調べた製造時データからもこの車は間違いなくＳ２ＣＳです。
後からスポーツパーツを付けたのではなく製造時からクラブスポーツなのです。

内装はブラック一色です。リアシート生地はPORSCHEロゴが斜めに並ぶ生地です。フロントシートは９９３の本革黒色シートに交換しています。

当時の価格：本体価格6,850,000円＋付属品33,000円＋メタリック塗装120,000円＋サイドモール/16V70,000円　計７０７万円

ボクスター以前のポルシェは定期的なメンテナンスと部品交換を必要とします。
そしてその部品はとても高価です。例えばクラッチディスク97,800円、レリーズベアリング27,900円・・・
工賃の方もＦＲでトランスアクスルレイアウトを採用する構造なので行程も複雑で高くつきます。町の整備工場では調整不良で壊してしまう場合もあります。

このＳ２ＣＳはポルシェ専門工場でこのような重整備を済ましてあるので、整備した箇所はしばらく安心だと思います。
特にエンジンの方ではベルト類とウォポン交換だけではなく、ローラーの交換、カムシャフトのシール交換も抜かりなくやってあります。
クラッチはフライホイールこそ交換しませんでしたがディスク板、ベアリングだけではなく、油圧系統を全交換しています、ブレーキマスターも同時に交換しました。
2005年12月にはタイミングベルト、バランスベルトのテンション調整を専門工場で行ったばかりです。エンジンオイル交換したばかりです。
2005年の夏にはポルシェ正規販売ディーラーにてセンサー類の修理交換と再度冷却水交換も行っています。

集中的に整備したばかりです。2004年の夏から１年半で集中整備した内容
車検は１９年１月廃車。

このＳ２ＣＳは購入時ほとんどノーマルでした。ショックとブレーキパッドは同等社外品に替えていたみたいですが。
記録簿もないので工場で調べてみると各部が部品交換時期の車でした。まともに整備すれば１５０万円じゃないかと言う規模の整備メニューを行うことになりました。
私の場合なじみのポルシェ専門工場があるので、新品純正部品以外に新品ＯＥＭ部品やリビルトパーツや中古部品を厳選して使用する事が出来ました。
バルクヘッドの修理もポルシェ専門で有名な英オートサービスと言う工場に持ち込んでやっています。

エアコンは問題なく効いています。劣化で割れるヒーターフラップのクリップを今年新品に交換しました。熱でやられるヒーターホースも交換済みです。

一番お金がかかる専門工場でしかできない消耗品交換整備はほとんどやったばかりです。
振動が出ている訳ではないのですがエンジンマウントくらいじゃないかな交換歴が不明なのは。

車載装備は、スペースセイバータイヤ、ジャッキ、電動ポンプが付いています。

ほぼノーマルながら一部改造などもあります。
交換したクラッチ部品はそれまでの純正とは異なり、対策品のザックス製スプリングダンパークラッチを使用しています。
以前の純正はゴムが壊れてしまう物でしたがこれは安心です。

フロントシートを９９３('95-911Carrera)の本革シートに交換しています。色は黒色です。

フォグランプの電球をピュアイエローバルブに交換しています。
ショックアブソーバーが純正と同じKONI製ながら純正品番の無いアフター品に交換してあります。純正より細かく調整可能です。
キー（鍵）のライトはＬＥＤ式に改造してあります。スペアキーもありますがこちらは未改造。
ホットイナズマーもどきを装着しています。

注意点もあります（画像は純正ホイール時代）

積算計が壊れていたのでスピードメーターを交換しています。
フロントグラスに直径１mmのリペア痕あります。ボディー塗装に少し荒れている場所があります。
ダッシュボード表皮にヒビがあります。
貴重な7.5J/9J純正ホイールに戻しました。傷がありタイヤも寿命です。これは予備にして後で１７インチあたりを入手した方が得でしょう。 せっかく強化ロアアームに改造してあるのですし。
エンジンルームの照明が現在点灯しません、落ちては来ませんがリアハッチダンパー元気ないので開ける時は手で持ちあげます。
バルクヘッドを専門誌でも有名な「英オートサービス」で板金修理しています。完璧です。
ツイントーンホーンの音が割れています。要交換。
ルーフやボンネットの塗装面があまり良くないです。

外す予定や予備の部品も優先的に販売しますよ。

興味ある方ご連絡下さい　東京２３区から。