用語解説集
第3章用

自動車名
フェラーリ・ディーノ308GT4
元はディーノ246GTの後継車として開発され、名前も「ディーノ308GT4」だったが、 80年代に入り「フェラーリ」の名を冠する事になる。フェラーリとしては珍しい、ベルトーネデザイン(ガンディーニ作)のボディーと、 ミッドシップながら2+2の座席が特徴。
フェラーリ・モンディアル
上の「ディーノ308GT4」の後を継ぐ、ミッドシップ2+2の車だが、デザインはピニンファリーナに変更されている。 実は大変長寿な車で、エンジンの形式や搭載方法を変更した「モンディアル8」「モンディアル3.2」「モンディアルt」などがある。
トヨタ・セリカ・スープラ(セリカXX2800GT)
セリカの上級車として開発されたXXの最強バージョンで、2.8LのDOHC6気筒を搭載していた。 この車や、この兄弟車であったソアラ2800GTの頃より日本車がヨーロッパ車を強く意識するようになってきた。 後に「トヨタ・スープラ」にモデルチェンジする。
ダッツン280ZX(S130Z)
日本名フェアレディ280Z。S30よりボディーが大柄になったが、トルクの太いL型2.8Lのエンジンの実力は侮り難かった。 後に、より強力な「L28ET」エンジンを搭載したターボモデル(対米輸出仕様のみ)も生産される。
911・4×4
「911・4ホイール4ドライブ」と読む。1977年より開発されていた4WDシステムを、 始めて「ケーススタディ」以外で搭載したマシン。1984年のパリ・ダカールラリーに出場して、総合6位の成績を収めた。
アウディ・クアトロ
1980年代初旬に、ランチャ・ラリー037やルノー・5ターボとしのぎを削ったので有名なラリー・スポーツ。 これ以降のラリー・バージョンは全て4WDになったと言っても良いほど圧倒的な強さを見せつけた。
911SC・RS
上の911・4×4と同時期に、レース、ラリー用モデルとして20台ほど生産された。 市販の911SCよりも大幅にパワーアップされた250HPエンジンを搭載し、また、大幅に軽量化された車重と相俟って、 かなり高い性能を誇った。
959
言わずと知れたポルシェの技術の最高結晶。 レーシングカー並の性能を、安全に、なおかつ誰にでも引き出せる、未来の車のあるべき姿を具体化した物ではあったが、 膨大な開発費とコストがかかり、1990年代までその赤字は埋まらなかった。
フェラーリ・テスタロッサ
元々は1960年代に活躍したフェラーリのグランプリ・レーシングカーの名前だったが、 BBシリーズの後継車にこの栄誉ある名前をフェラーリは与えた。 BBに比べてよりラグジュアリーになったその姿は、928の進化に影響を与えたとの話もある。
フェラーリ365GTB4/デイトナ
当時、フェラーリ最後のFRベルリネッタと呼ばれ(現在では、「550マラネロ」があるが)、 バブル時代に天文学的な値上がりを見せた、フェラーリの超人気車。 バブル崩壊後も、他の車種に比べて値下がりが少ない事で人気が計り知れよう。
フェラーリ・ベルリネッタ・ボクサー
365GT4/BB、512BB、512BBiと3世代続いた1970〜1980年代初旬のフェラーリのフラッグ・シップ。 こちらもデイトナと同じく「バブル時代」には投機の対象として高額で取引されていた。ちなみに、モデルが古いほど価値が高い。
フェラーリ308GTB
このモデルも、ほとんど基本スタイルを変えないまま、308GTB、GTBi、GTB/QV、328GTBと続いた。 また、同じ仕様でタルガトップの「GTS」もラインナップされ、当時のフェラーリのドル箱的存在でもあった。
ランボルギーニ・ジャルパ
ランボルギーニが、フェラーリ308をターゲットに見て、ランボルギーニ・シルエットを進化させたV8エンジン搭載のスポーツカー。 車の出来は決して悪くは無かったが、当時のランボルギーニ社がかなりごたごたしていたため、生産台数は極端に少ない。
ロータス・エスプリ・ターボ
ロータス・エスプリの2Lエンジンを2,2Lにアップし、ターボチャージャーを装備した車。 性能的には悪くなかったが、いかんせん仕上げや組み付けの悪さが目立ち、現在では不当に安値で取引されている。
アルピーヌV6ターボ
アルピーヌ・ルノーA110から続く、911以外では珍しいRRレイアウトを持ったフランスのスポーツカー。 PRV・V6エンジンにターボを付けた性能はなかなか侮り難かったが、 エスプリと同じく仕上げや組み付けの悪さで評判は今一歩であった。
ダッツン300ZX(Z31)
日本名フェアレディ300ZX。それまでの直6・L型エンジンと違い、V6のVGエンジンを搭載し馬力を大幅にアップさせ、 フェラーリ、ポルシェと並ぶ性能を持っていた。後にDOHCエンジン搭載の「300ZR」もラインナップされる。
シボレー・コルベット(C4)
「スティング・レイ」と呼ばれていたアクの強いスタイルだったC3コルベットと違い、 ぐっとヨーロッパ調(フェラーリ・ルック)のスタイルを持っていた。 また、性能的にもフェラーリに並ぶ実力を持ち、その割に安価な事から世界中でヒット作となった。
サバンナRX−7(FC−3S)
1985年にSA22Cをフルモデルチェンジした車。 944と間違うばかりに似たスタイルから、当時は『944のコピー』とよく陰口を叩かれたが、性能的には一級品で、 特にターボ付き(日本仕様)などでは944ターボに近い性能を誇っていた。
トヨタ・セリカ
日本のスペシャリティー・カーの草分け的存在。 当時、FRレイアウトよりFFに変ったばかりだったが、煮詰められたシャシやよく回るエンジンのおかげで、 クセの無いFFスポーツとしての立場を確立した。
ニッサン200SX
ニッサン・シルビアの事。当時はまだ、この後日本で大ブレイクするS13の前のS12だったが、 海外では人気が高く、アメリカ、ヨーロッパなどではこの車に乗る事は一つのステイタスでもあった。
ホンダ・シビック・クーペ
当時のホンダ・インテグラを指す。他のライバルに比べて少々小型の、1600CCエンジンを搭載していたが、 V−TECの力によるレーシングカー並によく回るエンジンと、FF特有の食い付きの良いサスのおかげでかなりのヒット作となった。
三菱・スタリオン
元々ポルシェ924ターボを仮想敵として開発された、三菱のフラッグシップ的存在のスポーツカー。 多くの日本車がDOHC化する中、長い間SOHCを採用していたが、後半の「シリウス・ダッシュ」エンジンを搭載したモデルは、 他の日本車に引けを取らない性能だった。

用語解説・人 [3]
会社名・用語 [3]
用語解説・車 [4]
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