用語解説集
第2章用

会社名・用語
東洋工業(現マツダ)
現在、世界で唯一ヴァンケル・ロータリーエンジンを実用化、生産しているメーカー。
何度かの不景気で会社の存続が危ぶまれた事も多かったが、現在はアメリカ・フォードの傘下に入りかつての勢いを取り戻しつつある。
ヴァンケル・ロータリーエンジン
かつてドイツ人技術者、フェリックス・ヴァンケルによって開発された新しい内燃機関。
一般的なレシプロエンジンと違い回転運動をそのまま利用するので効率が良いと考えられていたが、オイルショック等によりほとんどのメーカーが開発、生産を断念し、現在では日本のマツダ1社が生産を続けている。
ターボチャージャー
元々戦闘機や戦車など、軍用機器に使われていた事が多いチューンナップ方式。
エンジンの燃焼室に、より多くの空気を送り込む事により、同サイズのエンジンよりハイパワーを得る事が出来る。
排気ガスの力でエアー・コンプレッサーを回すので、余分な装置や駆動ロスも少ないが、排気ガス圧が上がらない低回転では、過給効果が期待できない。
ブローオフ・バルブ
ターボチャージャーの過給が過度に上がると、エンジンを壊す可能性が高くなる。
そこで、ある一定の過給圧がかかると、過給された空気を外に逃がす事により安全性を高め、また逃げ口を次の瞬間閉じる事によってピックアップの良さも実現した装置。ポルシェ社が特許を取る。
インタークーラー
ターボチャージャーで過給された空気は、ターボによる高温にさらされているので酸素が薄く、充分な燃焼効率を発揮できない。
そこで過給された空気を冷やす事により酸素濃度を濃くして燃焼効率を上げるよう開発された装置。
トランザム
Trans−Am(トランス・アメリカン・セダン・チャンピオンシップの略/トランザムと発音する)は、下記のSCCAに属するカテゴリーで、アメリカではナスカーと並んで有名なツーリングカー(ストックカー)レースのカテゴリー。
余談だが、GMのヒット商品「ポンティアック・ファイアーバード・トランザム」はこれから名前が付けられた。
SCCA
Sports Car Club of Americaの略。SCCAは第二次世界大戦後間もなくのアメリカで組織されたスポーツカーレースのオーガナイザー&エントラントのクラブで、アメリカのルールブック的存在。
上記のトランザムの規約他、幾つかの規約やクラス分けを持つ。
PRVエンジン
プジョー・ルノー・ヴォルボの3社が共同開発したV型6気筒エンジン。
3つのアルファベットは3社の頭文字。非常に優れたエンジンで、3社以外の車でも搭載している車が多くある。
バランスシャフト
フレデリック・ランチェスターによって確立された、エンジンの振動を打ち消す装置。
クランクシャフトが回る方向とは逆にシャフトを回転させる事により、振動、騒音が共鳴され打ち消されると言う理論。 日本の三菱自動車が特許を持っている。

用語解説・人 [2]
用語解説・車 [2]
会社名・用語 [3]
↑上戀目次