用語解説集
第2章用

自動車名
セリカLB2000GT
日本のトヨタ自動車が作った、「スペシャリティー・カー」の草分け的存在。
リフトバック2000GTはその中でも流れるようなラインと強力なDOHCの18R−GU(51年規制型)エンジンを積んだフラッグシップであった。
フェアレディZ−L
世界一生産されたスポーツカーとの呼び名も高い、有名なL型エンジンを積んだスポーツカー。
日本仕様は2000ccだったが、海外には2600ccや2800ccの強力なエンジンが搭載され、ポルシェ911のライバルとしても見られていた。
ジェンセン・ヒーリー
イギリスのバックヤードビルダー、ジェンセン社が、アメリカンV8を積んだGT「インターセプター」の後に生産した小型スポーツカー。
名前から判るように、有名なドナルド・ヒーリーが開発に関与して、性能は高かったが商業的には失敗した。
VWシロッコGTI
VWゴルフのパーツを流用して作られたスペシャリティー・カー。
その関係はかつてのVWタイプ1とカルマン・ギアの関係と同じ(シロッコも生産はカルマン社)。GTIはその中でも特に115HPのパワフルなエンジンを積んだ物。
BMW2002tii
元々1500〜1600クラスのボディーに2000ccのエンジンを積んだ物がBMW2002だが、その2002の機械式メカニカルポンプインジェクションを備えたのがtii。
小型のボディーからなる機敏なフットワークとパワフルな走りは同社のヒット作となった。
コロナ2000GT
元々マークUGSSに搭載されていた18R−G(排気ガス規制前)エンジンを、トヨタは2リッタークラスのスポーツエンジンのスタンダードとした。
その中でもコロナはツーリングカー的要素が強かったが、メーカーは最高速度200Km以上と豪語していた。
スカイライン2000GT−R
日本で最も有名といっても過言でないマシン。
レーシングカー、ニッサンR380に積まれていたGR8型エンジンを元に作られたS20エンジンは、 当時の技術の粋を結集して作られていたが、そのためメンテも複雑で、100パーセントの実力を出すのは難しかった。
ギャランGTO−GSR
DOHC1600のトップグレード「MR」の代わりに三菱が出したGTOのトップ。
SOHC2000のエンジンだったが中々侮れない実力があり、初期にはオーバーフェンダーを標準装備してスポーツ性をアピールした。
サバンナRX−7
RX−3の後を継ぐロータリースポーツカー。
そのスタイルは924に似て素晴らしく、また小型なロータリー・エンジンの特徴を生かしたフロント・ミッドシップを採用して、素晴らしい操縦性を誇っていたため、世界中でヒットした。
ポルシェ917カンナム
1969年にFIAレギュレーションが5Lスポーツカーの容認をしたため、開発されたのが917、それをアメリカのCan−Amに合わせてセッティングされたマシン。
フラット12の5.4Lエンジンは、ターボチャージャーの助けで1100HPを記録した。
ポルシェ・カレラRSRターボ
1974年、ポルシェがグループ5用に先行試作したマシン。
市販/プロトタイプモデルでも最も高い馬力を2.12Lターボチャージ付きエンジンは絞り出していた。この車のノウハウが、量産車にフィードバックされたのは想像に難しく無い。
ポルシェ911ターボ(プロトタイプ)
クリーンな排気ガスでパワーをより効率良く出す為に開発された車。
2.8リッターのフラット6にターボチャージャーを付け、最高出力280HP、最高速度280Kmと発表されていた。
ポルシェ930ターボ(市販バージョン)
上記の911ターボを、より現実的に、また、常識的にリファインして市販した物。
長い間、加速スピードでは世界最速を誇っていた。尚、「930ターボ」の呼び方は、日本独特のもので、一般にはただの「ポルシェ・ターボ」となる。
BMW2002ターボ
第2次大戦中、フォッケウルフ戦闘機のエンジンを製作していたノウハウを使って、2002tiiにターボチャージャーを取り付けた物。
車格からすれば考えられない大馬力を発し、長い間量産型2リッター車の世界最速の地位に付いていた(ポルシェ911Rやアルファ・ティ―ポ33などは除く)。
ポルシェ935ターボ
カレラRSRターボのノウハウを元に、930ターボを素材とした新しいグループ5(別名、シルエット・フォーミュラ)用マシン。
2.85Lのエンジンは590HPから最終的には780HPをマーク。ごく少数だが、クレーマーなどの手によって市販もされた。
ポルシェ936ターボ
935と違い、こちらはグループ6(プロトタイプ・カテゴリー)の、純レーシング・マシン。2.2Lのターボチャージ付きエンジンを搭載していた。
この車より、後のグループCカテゴリーの956、又は962Cに進化していく。
ポルシェ944LM
1981年のル・マン24時間レースに出場した、944のプロトタイプの一つ。
928の片バンクを利用し、後に928Sに搭載されるDOHC16バルブヘッドとターボチャージャーで武装して、420HPの馬力と300Kmのスピードを手中にした。当初の操縦性はかなりピーキーだったとの話も聞く。

用語解説・人 [2]
会社名・用語 [2]
用語解説・車 [3]
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