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ブレーキパッドの交換と改造
924S/944(1ポッド)のブレーキパッド交換
国産車と違いも無くまったく簡単です。(写真:左が車体内側)
写真のショックアブソーバー見るとリアは単体なのでこれも楽そう。
注:S2等では4ポッドのキャリパーがありますが同じ形でもパッドが違う場合があります。
ブレーキオイルがMAXまで入っている場合溢れるので少し抜き取ります。
ホイールナットを少しゆるめてジャッキアップしてから外します。
キャリパーを貫通している2本の棒の車体方向内側にあるピン(写真:赤色の囲み)をラジオペンチで外します。
2本の棒を抜きます。
ブレーキのピストンを引っ込めます。ウォーターポンププライヤー等を使います。
まず、内側のパッドを抜き取ります。
外側のパッドにはフローティングフレームの出っ張りがはまっているので、フローティングフレームが外側にズレるよう傷付けないようにしながらマイナスドライバー等で隙間を広げます。
隙間が出来たら外側のパッドから交換します。パッドの横面収動部分にはWAKOSブレーキプロテクターとか専用グリスを塗ります。次に内側を入れます。
棒を1本刺して、十字バネを付け、もう1本刺し、スプリングガイド、ピンをはめます。
ホイールナットは星形の順で締めます。
ブレーキペダルを踏みます。オイルレベルをチェックします。何回も繰り返します。
これで交換完了ですが、昔はブレーキパッドの焼き入れと言う馴らし作業がありました。最近のタイプは?
951/968(4ポッド)のブレーキパッド交換
951、968等でもパッドセンサーが付いていて対向ピストンになってるくらいで大差ありません。
センサーは断線に注意です。
パッドは棒とかは貫通しておらず、抜き十文字型の金具を解除して引き出すだけです。
ブレーキ強化への考え方
まず基本的にブレーキアップグレードには3つの条件をクリアする必要があります。
ホイール
純正より大きなキャリパーを取りつける場合、リムとディスクにあたらないサイズのホイールが必要です。
(ディスク部分についてはスペーサーで逃すことも可能)
ブラケット
純正スポーツパッケージ用のキット以外は、基本的にキャリパーを取りつけるためのブラケット (採寸のうえアルミ削り出しの製作)が必要です。
マスターシリンダーおよびマスターバッグ
993RSやTurbo等はハイドロですが通常は負圧式サーボが使われています。
944に993Turboのキャリパーを組み込むとマスターシリンダーの容量が不足してスポンジーなブレーキになってしまいます。
お勧めブレーキチューニング
パットをパジットのスポーツ走行用(RS4-2とかRS4-4)に、 ブレーキラインをステンメッシュに交換、街乗りであれば十分な制動力が得られると思います。
ブレーキフルードはレース用がおすすめです。
価格:パッド $200〜$250
ステンメッシュブレーキライン $60
ブレーキフルード $10〜$12
さらにかっこよく制動力を上げるためには純正upグレードキットパーツをお勧めします。
M030パッケージor993Turboブレーキへの変更です。
993TurboブレーキはKOKELN等で販売されていてます。但し先程ご説明したように多少スポンジーなフィーリングになると思います。
予算と物理的に可能であれば993Turboのハイドロシステムを移植すれば強力なストッピングパワーが得られます。
価格:M030、993Turboともに $2000〜3500前後
M30は要17inch,993Tは要18inch
最強のブレーキシステムが欲しいという方にはレース用しかありません。
18inchホイールがあれば370m/mぐらいまでのローターが入ります。
キャリパーはブレンボモノブロックでもAPレーシング水冷でもお好きなものが選べます。 そのかわりツインマスターシリンダーが前提ですので純正ABSはつけられません。
予算はどんなに安くあげても100万以下にはなりません。(968のIijimaさん、2001年)
944Turbo-S ブレーキ改造
944Turbo-S,'89/'90-944Turbo,944S2CS,968(M030) の場合、元々巨大なブレーキをさらに強化できます。
フロントブレーキキャリパーの固定ボルトは
直角に入るタイプ
だからです。
上記車種は、フロントキャリパーが928S4や993と同じ巨大なキャリパーです。
ローターも巨大な304mm?でベンチレーテッドに回転方向がある凄い物です。928S4と同じ物です。
固定ボルトが直角のタイプはスペーサーとロングボルトで
ローター径をさらに大きい物と交換
改造可能なのです!
965('93-911Turbo3.6)のさらに直径の大きなローターを使うことが可能になります。
この巨大なローターの外周部を使うので効きが強くなるのです。
'87/'88-944Turbo & 944S2 フロントブレーキ改造ヒント
フロントブレーキキャリパーの固定ボルトは車軸に対して
並行なタイプ
と
直角に入るタイプ
があります。
上記車種は、キャリパー固定ボルトが車軸に対し並行には入ります。
これに928S4や993の巨大なブレーキを付けたい場合、この固定ボルトの向き自体が異なります。
ストラット(ショック)にキャリパーやハブが取り付くステアリングナックル自体が異なるのです。
ステアリングナックルを交換しないで改造するには、964に993のキャリパーを付ける時のようなアダプターを作れば可能と思います?
アダプターではなく、ナックルごと交換する手がありますが、そう簡単に中古部品は出てこないと思います。
'89/'90-944Turbo,944S2CS,968M030の固定ボルトが車軸に対し直角に入るステアリングナックルは→ 951 341 655 34 (951 341 655 34)
2005年11月現在、ステアリングナックルの価格は片側だけで 328,000-もします。
固定ボルトはM12*70、2本のボルトの間隔はだいたい13cmくらいです。
アメリカ通販では993Typeキャリパーとローターとアダプターとブレーキホースがセットになったキットもあります。
Big Red BREMBO Kit
リアブレーキ改造
リアキャリパーは取り付けボルトや外観が同じ'87/'88の944Turboのフロント用が入るかもしれません。
パッド面積は同じですが、ピストンが28/30から36/44に大型化します。
これ以上の度の過ぎた強化はスピンの元です。前後バランスをするPバルブでなんとかなる範囲が良いかも。
931/924S/944Bブレーキ強化失敗
924S/944
同じブレーキローターを使う対向2ピストンど鉄キャリパー911SCのを移植しようと考えましたが駄目です。
911SCど鉄キャリパー(Ate287/26)の取り付けボルトはM12、ボルトの間隔は89mmで合いませんでした。
Ate287は鉄製なので5kgもの重さがあり、パッド面積が924S/944のより小さいので強化にならなさそうです。
ブレーキパッド交換とドリルドローター化程度が無難かも。
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