SUZUKI CERVO

SUZUKI CERVO[15KB]

No.A38

スズキ セルボ (SS20CX・G−2) (1982年)

コイツが一番すごかった!
手に汗握るRRレイアウトのスポーツカー!背後から聞こえる爆音!
まるでカートの様に低い着座位置!体感速度がすさまじく胃が痛くなるくらいだ!

後輩からは超絶絶叫マシーンと呼ばれ恐れられていました。

▼1971年 フロンテクーペ (LC10W) 軽自動車初の2シータークーペ(当時他にはフェアレディーZしかなかった)登場。カーオブザイヤー受賞。
デザインについては小関氏の「三樹書房SUZUKISTORY」を参照して下さい。ジウジアーロのデザインからフロントウィンドーとウエストのプレスラインを残してスズキ社内でデザイン。 6連メーターがカッコイイ!エンジンは水冷2ストローク3気筒トリプルキャブ!
▼1977年 (SS20) 「セルボ」イタリア語で牡鹿の意味。エンジンが550cc/28ps(マイルドにパワーダウン)に、ボディーは100mmワイド化。軽のカウンタック!
グレードはCX−G(車重550Kg)にはフロントディスクブレーキ、6連メーター、リア熱線。
女性用に追加されたCX−Lにはホワイト/ワインのインテリアに木目調のインパネ。
ベーシックグレードのCXはベージュのビニールシート。
 当時、雑誌CG誌でロードインプレッション記事があります。
▼1979年 (SS20) マイナーチェンジでマルチユースレバー、ドア連動ランプ、ウォッシャーノズルの2本化、ヘッドレスト分離型シートになる。
▼1982年 (SS40) 6月のモデルチェンジでFF化。マー坊(MIGHTY BOY)も登場。
▼1982年 (  ) 9月、5段マニュアル追加。
▼1983年 (  ) マイナーチェンジでドアミラーの認可がなされる。
▼1983年 (  ) 11月、セルボ・ターボ登場。29psから40psへ。
▼1988年 (72系) ボンバン(4ナンバー商用車)にモデルチェンジ。
▼1990年 (22系) 「セルボ・モード」にモデルチェンジ。
▼1998年 衝突安全向上の為規格変更、セルボはカプチーノ共々カタログ落ちしました。
▼2006年 8年ぶりにセルボ復活。MRワゴンと同時開発。

セルボCX−G主要諸元表(カタログと車検証から)

全長*全幅*全高3190mm*1395mm*1210mm
前軸重+後軸重220kg+330kg
エンジン水冷2サイクル3気筒T5A型539cc(61.0*61.5mm)
最高出力・最大トルク28ps/5000r.p.m・5.3kg-m/3000r.p.m
ミッション4段フルシンクロ
ステアリングラックアンドピニオン
F・Rブレーキディスク・ツーリーディング
F・Rサスペンションコイル/ウイッシュボーン・コイル/セミトレアーム

CX−G:フランソワホワイトNo.2、パナマレッド、クリスタルシルバーメタリック
CX−L/CX:パナマレッド、プレーリーベージュ

私のセルボはシートを前期型のハイバックシートに交換してありポルシェみたいでした。ハンドルも4本スポークでポルシェみたい。
リアのガラスハッチが開閉できるのでポルシェ911より使い勝手が良かった。
フロントナンバーを上方にオフセット、リアガーニッシュ撤去、ハロゲンランプ化+リレー配線化(前オーナー)、バイク用のエアフィルターをソレックスに直付け、プラグを白金に交換していました。
改造の中で一番効いたのがワコーの赤外フルトラ化です。レッドゾーンまでぐんぐん回ります!2ストローク3気筒が6気筒並になったような凄い効果でした。

改造してからの性能はもの凄く、トップギアー(4速)でレッドゾーンに入って頭打ちになるまで回っていました。
その時のスピードメーターは数字の振ってある部分を越して下の方までいっていました。(10分以上続けたが問題なかった)

それと2ストローク3気筒エンジンは逆回転するんです!
チョンがけして逆回転した時はビックリ。エンジンかけてアイドリングさせて1速に入れてクラッチを繋いだら逆送してタイヤ止めにガンッ!
昔はミニフォーミュラレースがあって、リアエンジン用フロンテ系エンジンをミッドに搭載するための逆転ユニットも存在したので、逆回転しても不思議ではないですよね。
セルボと関係ないのですがF−1の中島悟選手もスズキのこの手のマシンで活躍していました。

筑波山でスピンしたとこともありました。くるっと一瞬にして廻りましたねえ。
「おぉ、超合金Zがくさっていく!」サビとの戦いには参りました、サビチェンジャーを塗りまくったっけ。でも私のは全然ましな方だった。

冬なんかはキャブレターなのでチョークを引いてエンジンをかけます。そして寒い車内でタコを見ながらチョークを戻して行きます。このセルボを待っている時間が大切なのです。 そしていよいよ走り出しますがインテークの水温が上がっていないのでバリバリゆってるだけで回転が上がりません。冬は吸気の入り口を切り替えなくてはならないのですが、私のはバイク用剥きだしフィルターなので機能が使えず暖まりにくい。 低回転でシフトアップして走ります。だんだん水温が上がってくると回転も上げられるようになって町中でも全開バリバリです!

CX−Gのフロントにはディスクブレーキが奢られていますがブースターが無いので踏んだ力の分だけで止めます。この経験は74’の911カレラを運転したときに役に立ちました。

たしかバックギアーにはシフトレバーを下に押し込んでから入れるんだと思います。
リアまで伸びているロッドの途中にスプリングがあって、これが外れているとニュートラルで真ん中にシフトレバーが戻りません。

セルボって4輪独立のサスペンションだったんだよね。フロントがウィッシュボーン+スタビ、リアがセミトレ。凄いね。

ちょっとコンビニへ行くのにも乗ってったくらい気に入ってました。ガレージでもあればとっておきたかった一台です。

CERVOリア周り [11KB] CERVO左サイド [14KB]
ライセンスプレートカバーはCX−G専用
CX−L等には無いらしい。
純正マッドガード付き!
軽とは思えないサイドビュー
助手席キーシリンダー付きもCX−Gのみ
九十九里の片貝にて

SUZUKI CERVO

純正でリアスピーカーだけありましたが、ダッシュ下の棚の桟を利用して、AE90系カローラの10cmフロントスピーカーを入れています。
センターコンソールの純正カセットデッキは外して、代わりにAE92レビン/トレノの電圧計を入れたらピッタリ!!
グローブBOX下にカーステをつり下げました。純正ラジオは外していませんが電源/アンテナは外していたはず。
後続車のライトがまぶしいのでルームミラーに防眩処理された(薄紫っぽい)ワイドミラーを被せていました。
ステアリングは社外品に交換していました(純正はかっこいいけど握りが細くて輪がでかい)

他のオーナーから聞いたのですが、キャブクリーナーはリードバルブに良くないので使わない方がいいと言われました。

点火装置の思い出

ディストリビューターの中のポイントを掃除したら、全然エンジンが掛からなくなってしまった!スターターも燃料も完璧なのに!?
実はポイントと言うのは常に隙間が必要で、名刺程の隙間を作ったら直りました。

どうにもポイント式が嫌いになり、高回転でも追従しきれない感じなのでフルトランジスタ化をしました。

メンテナンスフリーになっただけではなく、高回転域でも付いてきてパワフル、 エンジンブレーキで回転を落としていく時でもガクガクしないでスムーズ、とにかく効果がありました。

*赤外線フルトラLA-700について。
和光テクニカル製。完全着火、スムーズでパワフル!
説明書通りに配線してタコメーターも普通に作動しました。デスビだったかのメーカーを調べる必要があった気がします。 ディストリビューターの中のポイントのアッセンブリーを外して代わりにルーメニション社の赤外線センサーを入れます。 チョッパー(羽根は)6枚羽根でした。
パーツカタログで調べたところ、車台番号 148236 以降はデスビのキャップ内径が65mmから68mmのものに変わっています。 デスビやコイルは全てND(日本電装)製のようです。

CERVO [12KB]

私のは番号灯を覆うライセンスプレートカバーを撤去しています。
開発が進められていた頃(1992年)の臨海副都心にて

他にもセルボの画像在ります。左のメニュー「セルボ走行会」と、東京港に、在ります。

書 籍

雑誌"CAR GRAPHIC"の記事から(**印は文字が読めなかったところ)
Publishing firm by Nigensya
CG road impressions Suzuki Cervo
The attractive miniature coupe body has been widened by **mm now.
The 3-cylinder 2-stroke 539cc 28HP/5000rpm engine is deceptively smooth upto 7000rpm rev limit but **is the bad habit of misfiring on trailing throttle below **00rpm, causing to rock the whole car uncomfortably.
**uturally perfomance is rather limited (max. speed 111.80Km/h,0-400m in 23.00 secs) but it is a tremendous fun to drivehard.
Despite rear-engine configuration, handling is cebent and predictable,while directional stability is very good in calm air.

スズキ車に関する書籍
Kazuo Ozeki
SUZUKI STORY PRODUCTION MODEL MOTOR SPORTS 1955-1997
Mikisyobo [ISBN4-89522-221-7] A5,240page

1999年4月、オランダのセルボファンクラブからメールが来ました。セルボの情報が欲しいそうです。

輸出仕様はテールランプの外側がウインカーになっていて、テールゲートのライセンスプレート周りや番号灯が違っていました。

ニュージーランドからセルボを逆輸入した方の話だと、ジムニー8のOHC四気筒エンジンを1000ccにしたのを積み、 ブレーキ大径化、12インチ化をした仕様だそうです。

イギリスでもセルボはありました。WHIZZKID SC100 4サイクルエンジン搭載です。

雑誌オールドタイマーの資料からだと、スズキの旧車のオーナーズクラブは2団体あるが、セルボの団体は解散して現在は無いようです。

「よろしくメカドック」(少年ジャンプ連載原作次原隆二氏)

メカドック (C)次原隆二/集英社 [9KB]

次原隆二(Ryuji Tsugihara)原作の「よろしくメカドック」が文庫版で復刻しました。
集英社文庫(つ-13-1)第1巻 [ISBN4-08-617501-0] が一番セルボが登場しています。
ここまでストリートチューンをリアルに書いたまんがは初めてです。すばらしいです。
原作はアニメ版とは違い、シティーターボの時にはまだセルボは登場せず、「はりきりミニパトの巻」からです。
アニメ版では車体の表記は横浜市警だが原作は警視庁です。初登場時の場面は青山通りの交差点です。 この回は横転してヨタ八に追突され、踏切でガス欠、右側通行!の京成電車が迫るという話です?
「怪物マシン攻略法の巻」では、総合違反点数85点のシボレー・コルベット・スティングレーを追うが敵わず、メカドックでチューンして風見潤と早坂優が追います。
信号GPで捕らえるべくゼロヨン仕様に改造、軽量化のために内装、防音マットは破がされ(リアシートはある)、ギヤをクロスにし、さらにラインロック! 勝ったものの、捕まえられず舞台は奥多摩有料道路(現在は無料なつかしい)へ、ここで固めたショックとワイドタイヤとノンスリ(LSD)の威力でアウトから プレッシャーをかけて相手をスピンさせようやく逮捕!しかしミニパトはワイドタイヤの違法チューン(当時は)で走っていたというオチに。

プラモデル

 箱絵メカドック (C)次原隆二/集英社・タツノコプロ [19KB]

TVアニメ版(1984年頃タツノコプロ)のオープニングでSS20セルボのミニパトが出てきます!「土曜の夜のターボU」ではブルドック(声:シャア少佐)をミニパトの優(声:佐々木るん)が追いかけます。仕様はプレスラインから白黒ツートンでバンパーはメッキのまま、ドアに横浜市警、 ルーフには回転灯1個とサイレン。ついでに紹介すると「挑戦キャノンボール」(九十九里〜江ノ島)の時の主人公風見潤はダブルエックスで出場、ライバルは初代RX−7、フェアレディーZ、 他に、G200ツインエンジンのピアッツァ、ミッドシップ改のパルサーEXA、仲間がヨタハチ、ダルマセリカ、等々。雪上ではポルシェ928やアウディークワトロターボ(声:シャア大佐)も出てました。

 セルボ・プラモ[7KB]

これらの画像はメカドックのプラモデルです!高かったけどやっと手に入れました!
スズキ・セルボパトカーは有井製作所製で1/20です。このシリーズはLSとの共同開発です。
早坂 優のフィギィア付きです。
箱絵はSS20前期型ですが模型自体はSS20後期型のCX−Gです。
他にもイマイから「十番街ストリート セルボCX−G」のプラモデルも出ていたようです。


LSセルボ  [14KB]

左はLS製のプラモデルです。
モーターで走ってライトが点灯するだけではなく、オプション仕様が作れます!
キャンバストップの他、ターボミラー、ノーズフラップ、リアバイザー、ベルトーネステアリング、大型フォグランプ、SONY FM専用アンテナ。
そして、助手席ダッシュの下にはクーラーではなく、パイオニアのKP-909GデッキとGFX-90チューナーとグライコがぶら下がります!!リアスピーカーもパイオニア。
すごすぎ!

LSセルボ  [18KB]


スパードライビングシリーズ・12 1/20 セルボ 1000円 が1999年版イマイ社のカタログに載っていました。
しかし、2001年春現在、品切れ再生産未定でした。

チョロQ

チョロQ

TAKARA はこのり チョロQ
No.B-1 セルボCXG 1982

1980年頃の車について…

▼1980年は、FFファミリア登場、レパード(友人のはフェンダーミラーワイパーが付いてた)新登場。
▼1981年は、ソアラ新登場、117の後継ピアッツァ新登場、スタンザFX/オースターJX/バイオレットリベルタがFF化エンジンはCA18E、セリカはヒラメ化、 スカイラインはポールニューマン化、しかしターボでもタイヤが185/70-SR14。ランサーEXのフロントには反転したTURBO文字が…でもやっぱりタイヤは185/70-HR13。
▼1982年はナイト2000が登場。 この年もターボ化の勢いは止まらない、シティーターボ、コスモロータリーターボ、サニーターボルプリ、レオーネ4WDターボ、どのカテゴリーにもターボが。 しかし、ついにDOHCとターボの論争に終止符が、セリカ/コロナ/カリーナに TWIN CAM TURBO 新登場!
▼1983年は、豆腐屋御用達86登場、バラードスポーツ(ルーフベンチレーション)新登場。
▼1984年は、アスカ2000LJにナビ・ファイブ搭載。

スズキの軽
▼1979年 アルト・47万円!(FFで2ストのSS30V) 当時軽の商用車は物品税が安かったことから「乗用車のスタイルの商用車」が企画され、5ドア乗用車のフロンテと3ドア商用車のアルトがデビューしました。
その後商用車のメリットが無くなると、乗用車をメインにしますが商用車だったアルトの名前が売れていたためフロンテをアルトの名前にすることになります。
かつて5ドアのアルトも在りましたがリアのドアを開けても真ん中に背もたれがあって乗車できない不思議な車でした。